研究課題/領域番号 |
17K04019
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
岸谷 和広 関西大学, 商学部, 教授 (40330170)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | カスタマージャニー / エンゲージメント |
研究実績の概要 |
前年度は、ソーシャルメディア時代の購買意思決定モデル、Customer Journeyを理解をする上で重要視されるプラットフォーム効果を分析を行う上でGriceによって提示された協調性の原理の援用可能性を検討したが、本年度は、協調性の原理を援用する上での様々な条件を検討した。メッセージを解釈する上で半ば無意識に影響を受ける要因、それ以前に接触したメッセージなどのコミュニケーションを取り巻く背景やコンテキスト要因の同化(assimilation)と対比(contrast)効果、それらに対する疑念や是正(correction)やメタ認知などに関する研究をレビューをすることで、協調性の原理との類似性や関連性を検討し、援用可能性に対する理解を深めた。同時に、すでに研究期間中に行ったCustomer Journeyモデルを用いた実証研究の分析を進めている。そこでは、主としてソーシャルメディアプラットフォーム(フェイスブック、インスタグラム、ツイッター)の特性と、そのプラットフォームに露出するブランドアカウントとそれを利用する消費者との関係に焦点を当てている。具体的には、メディアエンゲージメントやソーシャルメディアに特徴的なロイヤリティループなどの理論的概念や測定尺度を用いて、インターネットを用いたオンライン調査を通じて消費者の知覚に基づくデータの収集を行っている。その分析から得られた知見に基づいて論文執筆を行なっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ感染の拡大により、追加的な仮説の検証のために必要な消費者に対するプレテストや本テストは延期されたままである。また、当初予定されていた仮説の検証や分析結果の解釈に対して有益な機会となる研究会やコンファレンスの参加も延期されたままである。よって研究課題の進捗状況としては遅れている区分に該当する。研究期間の再延期の機会が設けられたので、それに申請することで、延期されていた研究活動を実施していく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
上記にあるように、追加的な仮説検証のためのプレテストと本テストを実施し、その結果を踏まえて論文執筆を行うと同時に、研究会やコンファレンスへの参加、論文投稿を行なっていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ感染拡大のために海外コンファレンスや研究会が中止されたり、参加を見送ったために海外渡航旅費や国内旅費の支出ができなかった。同様に、仮説検証のためのプレテストや本テストを延期しため、それにかかる外部依託費や人件費を支出できなかった。研究期間の再延長を申請したため、これらを今年度に支出する予定である。
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