本研究は、ソーシャルメディアが浸透した時代において伝統的な購買意思決定理論やコミュニケーションの階層効果モデルは有効ではないことを示し、SNSプラットフォームを考慮した購買モデルや情報処理モデルを構築するための試金石と位置づけられる。ブランドロイヤリティや競合ブランドの考慮に対して、情報収集におけるプラットフォーム間の組み合わせの相違が影響していることや、SNSプラットフォームによって、促進的焦点と回避的焦点による投稿の帰属仮説の多様性に対する影響が相違していることなどの発見物は、SNSそれ自体だけでなく、プラットフォームそれ自体が購買意思決定に独自の影響を与えることを示している。
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