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2022 年度 実績報告書

ICTの発展と家族形態・価値観の多様化を考慮した家族の意思決定プロセスの解明

研究課題

研究課題/領域番号 17K04026
研究機関関西学院大学

研究代表者

森藤 ちひろ  関西学院大学, 人間福祉学部, 教授 (10529580)

研究分担者 山本 昭二  関西学院大学, 経営戦略研究科, 教授 (80220466)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワード家族の意思決定 / 購買意思決定プロセス / 家族アイデンティティ / 家族価値観 / ICT / ウェルビーイング
研究実績の概要

本研究の目的は,ICTの発展,家族形態の多様化,価値観の多様化が複合的に影響する現代の家族の購買意思決定プロセスを提示することである。本研究では,同居・別居を問わず日常的に繋がりを持つ家族を家族として取り扱っている。
最終年度の今年度は,世帯内で完結される家族の意思決定と複数世帯間で共同で行われる家族の意思決定の違い,その際の各構成員の役割を調査した。家族構成員の違いがもたらす意思決定プロセスの差異を分析するために,実家,配偶者の実家,独立した実子の世帯のいずれかと自分の世帯が日常的に交流がある40歳から69歳の消費者を調査対象者としてWeb調査を行った。複数のモノ・サービスに対する消費者の購買前の情報探索から購買後の行動までのプロセスを調査し,各構成員はどのような役割を担っているのか,ICTは共同の購買意思決定にどのように活用されるのかについて考察した。また,調査対象者のICTに対する態度とICTリテラシーを測定し,それらが家族の意思決定に及ぼす影響についても検討した。
価値観の多様化に関しては,家族アイデンティティ(家族の行事や物語,家族の日常の相互交流で形成される家族の価値観)によって消費者を分類し,人生満足感尺度(Diener et al., 1985),協調的幸福尺度(Hitokoto & Uchida, 2015),心理的well-being尺度(Diener & Diener, 2009)を測定し,家族アイデンティティが家族の意思決定に及ぼす影響と,家族アイデンティティとウェルビーイングの関連を検証した。また,コロナウイルスの影響による消費者の購買行動の変化や家族の役割変化についても検討した。現在,調査結果の分析中である。ICTの影響,家族形態,家族価値観を同時に扱うことによって,ICT普及社会の家族の意思決定の理解が深まることが期待される。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Analysis of Factors Influencing the Choice between Ownership and Sharing: Qualitative and Quantitative Survey Results on Car Sharing Service Users Conducted in Japan2022

    • 著者名/発表者名
      Miura, T. and Yamamoto, S.
    • 雑誌名

      Sustainability

      巻: 14 ページ: 12886-12886

    • DOI

      10.3390/su141912886

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 地域住民の集合的ウェルビーイングの創造-奈良県吉野郡吉野町を事例に-2023

    • 著者名/発表者名
      森藤 ちひろ
    • 学会等名
      日本マーケティング学会 第7回サービス・マーケティング研究報告会
  • [学会発表] デジタル社会における家族の購買意思決定2023

    • 著者名/発表者名
      森藤 ちひろ
    • 学会等名
      日本商業学会 関西部会 6月例会

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公開日: 2023-12-25  

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