研究課題/領域番号 |
17K04031
|
研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
二宮 麻里 福岡大学, 商学部, 准教授 (40320270)
|
研究分担者 |
吉田 満梨 立命館大学, 経営学部, 准教授 (30552278)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
キーワード | 着物 / 呉服 / 絹織物 / 流通 / 製品カテゴリー |
研究実績の概要 |
本年度は、本課題に関連する文献、統計資料を収集、整理し、分析した。さらに研究成果をどのように公表すればよいかを検討した。研究会を実施するとともに、諸所へ相談した結果、2020年にミネルヴァ書房から出版予定の『消費とデザイン――着物からのアプローチ』島田昌和(文京学院大学教授)編著を研究代表者の二宮および分担研究者吉田が分担執筆することが決定した。また、別途、その分担執筆と並行して、和装流通についての歴史的分析についての論文を作成することにしている。本年度、統計資料が分散して保有されていることが分かり、十分に収集することができなかったが、編著出版に参加することで他の研究者と資料についての情報も共有できることを期待している。 また、2019年8月29-31日にEuropean Business History Association (Rotterdamで開催)の国際学会の審査を通過し、'Creativity beyond Kimono Fashion'というタイトルで共同報告(共同報告者は藤岡里圭、関西大学)をすることも決定した。国際学会において今までの研究成果を発表するとともに、着物研究に関心を示す研究者との交流を図りたい。 また、伝統産業として和装産業に着目しているが、他の産業分野との比較をはかりたいと考えている。二宮は、フランスワイン産業のグローバル化の過程、および農産物流通機構について研究をすすめ、比較研究をしている。農産物流通については基礎的な調査が終了し、論文として発表することがでできた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2018年9月より二宮が在外研究のため、フランスに滞在しているのだが、生活の立ち上げに想像以上に時間がかかり、予定していた「伝統産業におけるグローバル化」というテーマに沿ったヨーロッパにおけるフィールド調査を実行することができなかった。そのため、旅費の執行ができず繰越となった。
|
今後の研究の推進方策 |
今年度は、研究成果を公表するために、論文、著書担当章を各自執筆を進めるとともに、その事前準備段階として、国際学会にて報告をおこなうことになる。 また、今までは伝統産業そのものの分析をおこなったが、そのグローバル化の進展とその成立条件についても実地でヒアリング調査をおこないたいと考えている。具体的にはパリ、リヨンでの調査をおこなう予定にしている。調査先選定等の準備作業を進めたい。
|
次年度使用額が生じた理由 |
2018年度9月より研究代表者が在外研究でフランスボルドーに滞在することとなった。住居が1か月見つからず、かつ基礎的な生活設備の不備が多く、生活立ち上げに想像以上に時間がとられ、3月に予定していたフランスでのフィールド調査を実施することができなかった。そのため、2019年度には予定していたそのフィールド調査を実施する。
|