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2022 年度 研究成果報告書

資本予算のための情報収集活動と会計情報システム

研究課題

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研究課題/領域番号 17K04036
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 会計学
研究機関東北大学

研究代表者

松田 康弘  東北大学, 経済学研究科, 准教授 (70451507)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワード資本予算 / 新製品開発
研究成果の概要

本研究は新製品開発に焦点を当て,会計情報システムの性質について分析を行った.
まず,ソフトな予算制約のモデルを応用し,新製品の研究開発段階での追加投資のインセンティブを分析し,残余利益型指標におけるハードル・レートを特定した.情報を獲得し追加投資をおこなう機会がある場合には,情報収集活動が必ずしも望ましい帰結をもたらすわけではないことを示した.次に,逆選択モデルを応用し,新製品開発プロジェクトが成立する条件を特定し,経験豊富な経営者の労働市場における留保利得が小さい場合には,新製品開発プロジェクトに対して過小投資が起きることを示した.

自由記述の分野

管理会計

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は,新製品開発プロジェクトにおいていくつかの示唆をもたらした.ひとつはより詳細な情報の獲得が必ずしも望ましい帰結をもたらすものではないことである.
加えて,新製品開発プロジェクトの過小投資が起きる条件を特定した.そのひとつは,経験豊富な経営者の報酬が低い状況では,新製品開発プロジェクトは効率的な規模でなされにくいというものである.これは,製造業を中心に我が国では新製品開発が意欲的にはなされないことを示唆している.
これらの結果は近年我が国で遅れが指摘されているDX投資等のリエンジニアリングに関して阻害要因を理論的に説明するものであり,我が国の企業活動にとって意義のある結果となっている.

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公開日: 2024-01-30  

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