研究課題/領域番号 |
17K04039
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
末松 栄一郎 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 教授 (60276673)
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研究分担者 |
日置 孝一 神戸大学, 経営学研究科, 経営学研究科研究員 (60509850)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 管理会計 / 実験 / 認知心理 |
研究実績の概要 |
本研究の研究目的は,複数の業績指標を用いた管理会計システムにおいて,マネジャーがどのようなバイアス(自身の判断で特定の指標に重みをおくこと)をもって指標を利用しているのかを明らかにすることである。研究目的に変更はない。 本研究では,2つの実験手法によってこの研究目的を達成しようと計画している。1つはシナリオ実験であり、もう1つは実験参加者の眼球の動きを測定するeye trackerを使った実験である。シナリオ実験の結果は、「The interaction effect of quantity and characteristics of accounting measures on performance evaluation」というタイトルで Pacific Accounting Reviewに掲載が許可された。また、eye trackerを使った実験については、日本原価計算研究学会第45回全国大会において、その実験概要を紹介した。発表タイトルは、「複数指標を与えられたマネジャーはどのように指標を認知するのかーeye tracking deviceによる実験の可能性―」であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
実験に参加する社会人の確保に想定以上に時間を要しており、加えて、追加的な実験を実施する必要が判明したため。
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今後の研究の推進方策 |
eye trackerによる実験については、社会人を参加者として実験を計画したが、参加社会人の確保に想定以上に時間を要しており、研究期間を延長して当初計画の達成を図ることにした。同時に、シナリオ実験については、追加的な実験を実施し、さらなる知見の獲得を目指す。 来年度は、実験結果を国内学会で報告することをめざす。さらに、その実験結果を国際学会でも報告するための準備を進める。マネジャーが複数の業績指標を利用する際にバイアスが生じる要因を解明することは,マネジャーの意思決定をより的確にサポートする管理会計システムの構築に貢献する。
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次年度使用額が生じた理由 |
社会人を参加者とするeye trackerによる実験を計画したが、参加社会人の確保に想定以上に時間を要しており実験の実施が遅れているため、研究期間を延長して当初計画の実験を実施する。併せて、必要な追加実験を実施する。
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