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2017 年度 実施状況報告書

会計基準選択のモチベーションと会計情報の質との関係にみるグローバル基準設定の研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K04058
研究機関大分大学

研究代表者

中村 美保  大分大学, 経済学部, 准教授 (60381026)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード国際学会発表 / データ更新 / 検証モデルの検討 / ドラフト作成 / 国際共同研究
研究実績の概要

本年度は、共同にて遂行している当該研究と関連するテーマについて、40th European Accounting Association, University of Valencia, Spain (査読有, May 10-12, 2017)にて発表する機会を得ることができ、当該研究テーマにとっても援用できる有益なディスカッションおよびコメントを得ることができた。また、その後Valencia大学にて直接的に当該研究テーマの海外研究協力者2名とディスカッションおよび共同作業を行うという貴重な機会を創出することができた。
本研究テーマでは、平成31年度までの3年間で、(1)日本企業の会計基準選択のロジックをその経済的環境および企業属性を加味しながら、独自データベースの利用により具体的かつ包括的に明らかにすること、(2)(1)の結果を受けて、会計情報の品質という視点からJ-GAAP・米国SEC基準・IFRSの優位性について、財務諸表作成者及び利用者の立場を比較検討しながら理論的・実証的に考察すること、(3)最終的にグローバルな会計基準の制度設計のあり方を議論することが目標であるが、上記の活動により(1)の問題意識のブラッシュアップおよび具体化を行うことができた。
また海外研究協力者2名とのその後のやり取りにより、2017年12月までにIFRS任意適用済/適用予定と発表した企業とコントロール・サンプル企業について、データの追加・更新を行い、作業シートの更新、およびサブテーマ(2)を見据えたリサーチモデルの検討を行った。
これらの作業とこれまでの先行研究等のレビューの蓄積から当該テーマの論文の下書きとなるドラフトの作成まで漕ぎ着けることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

予定では、実際に設定した検証モデルをもとに計算していき、検証結果について研究協力者と議論を重ねていき、29年度終盤(~3月頃)には共同研究者とサブテーマ(1)の研究成果について、学会報告ができる段階に仕上げていく予定であった。しかしながら、問題意識を若干変更したこと、またそれに伴い検証モデルの変更の必要性が出てきたため、若干予定より遅れている状況である。

今後の研究の推進方策

今後は研究協力者とのコミュニケーションを取る頻度を上げていくこと、また当該研究テーマに割く時間を増やすことによって、検証モデルの確定、検証、論文の執筆につなげて行くことを考えている。

次年度使用額が生じた理由

問題意識を若干変更したこと、またそれに伴い検証モデルの変更の必要性が出てきたため。30年度はこの点をクリアし、まとまった成果とし、31年度にはフルペーパ^の形にしていく予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [国際共同研究] University of Valencia(Spain)

    • 国名
      スペイン
    • 外国機関名
      University of Valencia
  • [学会発表] “Financial Statements Preparers’ Perceived Costs and Benefits of IFRS: What factors determine preparers’ attitude towards IFRS?2017

    • 著者名/発表者名
      Miho Nakamura, Kyoko Nagata
    • 学会等名
      40th European Accounting Association, University of Valencia
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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