| 研究課題/領域番号 |
17K04087
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| 研究機関 | 関西大学 |
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研究代表者 |
中嶌 道靖 関西大学, 商学部, 教授 (10227803)
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| 研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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| キーワード | 環境管理会計 / マテリアルフローコスト会計 |
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| 研究実績の概要 |
本年度は、非財務情報の開示情報としてのMFCA情報の研究と、MFCA情報を活用したサステナビリティ情報のモデル化を検討した。日本の中小企業の協力のもと、MFCAを導入し、マテリアルロスを改善したその企業の成果を非財務と財務の両面で見える化するマネジメント情報の体系化を試みた。具体的には、水の使用と排水、そして電気の消費量に関して、物量とコスト面で分析し、改善を試み、その効果を財務的にも検証した。
たとえば、2019年9月には、台湾・工研院・綠能與環境研究所・環境管理研究室からの日本企業のMFCAおよびサステナビリティ情報に関する調査に協力し、本研究に協力している日本の中小企業での実態調査を実施し、今後の日本・台湾との共同研究の展開を企画した。
本研究の成果を活かし、国際比較による環境管理会計手法の可能性に関して、査読有の英文文献の（2020年発行）一章として単著論文（Development and Possibilities of MFCA as a Tool of Sustainability Management: In View of Japanese, German and some Asian Experiences）を掲載することができた。また、国内学会でも学会発表をし、本研究から発展した企業課題を、原価企画研究と連携させることで、環境管理会計手法としての更なる発展を図った。結果として、共同論文を作成し、日本の査読雑誌に投稿し、受理され、2020年に発行される。
さらに、国際カンファレンスでも査読の結果、受理され、共同研究発表をした。本研究の成果を活かし、生物多様性に関わる企業経営の在り方に関して発表し、Proceedingsに論文を掲載した。なお、本研究課題を発展させ、共同論文を査読有の論文集に投稿する準備を進めている。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ほぼ計画的に実施できているが、本研究課題の最終年度末に実施予定であった、企業での実態調査（報告会など）が新型コロナウイルスの影響で、予定通りにできなかったため。
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| 今後の研究の推進方策 |
本年度中に、企業への実態調査が可能かを検討し、また現地での実態調査が難しい可能性もあるので、Webサービスなどを活用した企業調査、報告会の実施も検討し、本研究課題での研究を完了させる。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
コロナウィルスの影響で、3月に予定していた研究成果を最終的に確認する研究打合せや研究成果を発表する研究会がキャンセルされ、計画していた出張ができなくなった。これにより、来年度も本研究を継続し、研究調査および研究成果の発表を行う必要が生じたため。
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