研究課題/領域番号 |
17K04088
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
木村 麻子 関西大学, 商学部, 教授 (30389233)
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研究分担者 |
北田 皓嗣 法政大学, 経営学部, 准教授 (90633595)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | サステナビリティ / 環境経営 / マネジメントコントロールシステム / 組織的ファサード |
研究実績の概要 |
近年、従来の国際枠組みと比べてより明確に企業のコミットメントを求めたSDGsが2015年に国連で採択されて以降、サステナビリティ経営の重要性はますます大きくなっている。その一方で、先行研究ではサステナビリティレポートの発行が企業パフォーマンスに影響を与えることについて否定的である(Cho et al., 2014; Cho et al., 2015)。企業は自社の事業に関する正統性を主張するためにサステナビリティレポートを通じて印象操作を行っていることさえ指摘されている(Cho et al. 2010; Cho et al. 2012; Bozolan et al. 2016)。社外からの評価だけでなく、社内おいても企業がサステナビリティ経営について各部門からの理解を得ることが難しいことも指摘されている。このように社会的要請としてサステナビリティ経営が求められる一方で、企業をサステナビリティ経営に方向付けるための動機付けやその実施は困難にあるような状況において、いかに組織成員を方向付けその組織文化に影響を与えるかを論じることは意義のあることと考えられる。本研究では、日本企業のグッドプラクティスをケース研究として考察し、その要件を検討する。現在まで、日系エレクトロニクス企業の取り組みについて、社外とのコミットメントを通じて子会社にどのようにサステナビリティ経営の手法を定着させているかを管理会計的視点から論じている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度にいくらかインタビューを繰り越しまたは追加で行ったが、その後、予定通り論文執筆および改稿を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
本研究の最終年度として論文の執筆および改稿に重きを置く。投稿に向けて各種カンファレンスで発表する予定である。
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