研究課題/領域番号 |
17K04092
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
西阪 仰 千葉大学, 大学院人文科学研究院, 教授 (80208173)
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研究分担者 |
小宮 友根 東北学院大学, 経済学部, 准教授 (40714001)
須永 将史 立教大学, 社会学部, 助教 (90783457)
黒嶋 智美 玉川大学, ELFセンター, 助教 (50714002)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 原発事故 / 避難からの帰還 / 会話分析 / 感情 / 知識 / 成員カテゴリー化装置 / 相互行為 |
研究成果の概要 |
2011年の原発事故以降,全町避難を経験した地域住民への聞き取り,および同地域住民の自主的会合をビデオ収録した.それを,会話分析の手法により分析し,不安などの感情が,どのように社会的に組織されるかの一端を,明らかにした.不安を持つことの(あるいはそれを表明しないことの)理解可能性は,人にまつわる諸概念(「若者」,「親」,「働き手」,「住民」など)間の一般的な概念結合関係に支えられている.この諸概念には,知識や責任(放射線の知識,親としての責任など)の配分が結びつく.一方,この一般的な概念結合が,そのつどの語りのなかで焦点化・挑戦を受けることにより,当該地域の不安の特殊性が構成される.
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自由記述の分野 |
社会学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
しばしば,「正しい知識」を持たずに不安を持つことが非難されるように,感情と知識の関係は感情の道徳性と深い関係にある.本研究では,具体的な相互行為において,参加者が自分たちを,あるいは他者をどう概念化するかという観点から,感情の道徳性の解明を試みた.また,概念の多様な結合関係を明らかにすることは,同時に,概念の別様の結合関係の可能性を拓くことでもある(例えば,「若い人」を「小さい子の親」との結合関係から切り離し,「定年直後の者」へと結合し直すことにより,「後継者」概念を組み替える,など).そのような諸可能性は,これからの地域づくりのための重要な資源として活用できるかもしれない.
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