宮崎県の中山間地域である、綾町と西米良村を主なフィールドとし、会話分析や相互行為分析を方法論として使いながら、地元住民と外の人びとである移住者との共存の成功につながると考えられる、地域が大切にしている食や伝統行事などの地域資源に焦点を当て、彼らの語りを分析した。そして移住者と地元民の自己の表示、社会的関係性の表示がどのように偶発的な語りの中で構築されるのかを明らかにした。中山間地域の地域活性化という大枠の中で、観光を使った地域活動が多いことから、観光の視点から産学官連携事業も行い、学会や研究会での報告、論文発表を行った。地域住民への報告会も定期的に実施した。
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