当初、想定されていた、日本型新自由主義の「保守主義的・中央集権的潮流」は、その規範的性格から、コロナ対策として、三密を避ける「新しい生活様式」への移行から、一斉にその活動を中止した。同様に、保守主義レジームに関わる活動も休止された。結果的に、権威によらない、自由主義的レジームに位置づく活動がポスト・コロナ禍のまちづくりにおいては重要な要因となり、たくましく動き出していた。インバウンド観光まちづくりなどの復活が速いと思われ、ソーシャルイノベーション型産業型まちづくりの活動は、当初の予想と反して、行政主導の日本型新自由主義的活動に収れんされずに自律的に動き出している。
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