本研究では、2017年度から2019年度の3年間で、バイオエネルギー村関係者のべ20村の59人にインタビュー調査を実施することができた。加えて、自然エネルギー関連学科の大学関係者5人、キリスト教関連団体や森の幼稚園関係者など11人、合計75人にインタビュー調査を実施した。ドイツの保守的な地域では、自然エネルギー推進にあたって、キリスト教的価値観を背景とした「価値的保守」の存在が重要であることが明らかになった。また、村の団体組織活動が非常に盛んである地域でインタビュー調査をした結果、村の団体組織活動が村民の信頼感を醸成し、バイオエネルギー事業推進に大きく貢献していることを見出した。
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