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2017 年度 実施状況報告書

医療専門職の「組織化された自律」の構造と変容の社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K04137
研究機関熊本大学

研究代表者

中川 輝彦  熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 教授 (10440885)

研究分担者 田中 朋弘  熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 教授 (90295288)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード専門職 / 組織化された自律
研究実績の概要

本年度は、日本を含む「先進国」社会における医師=医療専門職(medical profession)の「組織化された自律(organized autonomy)」の構造とその変容を比較検討するための理論枠組みの構築に重点を置いて作業を進めた。作業内容は以下の通りである。(1)医療の文化的・制度的枠組みを分析・記述するための理論枠組みを、理解社会学、および意味に照準した社会システム論に学びつつ、比較社会学的研究への展開可能性に留意しつつ検討した。(2)次年度以後の経験的分析に向けて、日米の医療保障制度、EBM(evidence based-medicine)、患者の自己決定(権)に関する文献資料を収集した。(3)次年度以後の研究の準備作業として、日米の医療制度とその変容の異同、特に医師の「組織化された自律」と医療保険およびEBMの関係について大まかな見取り図を描いた。作業の性格上、本年度は論文公刊等の実績はあまりないが、次年度以後、順次成果を公刊していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

成果の公刊には至っていないものの、資料収集、理論構築に関しては順調に進んでいる。よって「おおむね順調」と評価した。

今後の研究の推進方策

本年度の研究で得られた知見を、公刊可能な成果に結びつけることが次年度の課題である。学会発表を行い、そこで得られたコメントをフィードバックしつつ、論文・著書を公刊していきたい。理論的な問題を扱った研究ノートとEBMに焦点をあわせた論文の刊行を予定している。ただし後者に関しては分担執筆の書籍に掲載予定のため、刊行は平成31年度以後になる可能性がある。

次年度使用額が生じた理由

出席と報告を予定していた学会を欠席したため、旅費の使用額が予定を下回った。平成30年度は、平成29年度に欠席した分も含めて、学会に出席・報告を予定している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] 書評:盛山和夫・金明秀・佐藤哲彦・難波功士編著『社会学入門』(ミネルヴァ書房、2017年)2018

    • 著者名/発表者名
      中川輝彦
    • 雑誌名

      保健医療社会学論集

      巻: 28巻2号 ページ: 97-98頁

    • DOI

      10.18918/jshms.28.2_97

    • オープンアクセス

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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