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2022 年度 実施状況報告書

アクティブ・ラーニング導入による教師の実践的専門性の質的変化の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17K04147
研究機関北海学園大学

研究代表者

五十嵐 素子  北海学園大学, 法学部, 教授 (70413292)

研究分担者 平本 毅  京都府立大学, 文学部, 准教授 (30469184)
森 一平  帝京大学, 教育学部, 准教授 (90600867)
團 康晃  大阪経済大学, 人間科学部, 准教授 (90800962)
齊藤 和貴  京都女子大学, 発達教育学部, 准教授 (80911825)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2024-03-31
キーワード授業実践 / 学習活動
研究実績の概要

昨年度は、教員経験のある研究者を分担者に加えることによってコロナ禍で困難となった調査・分析体制の見直しを図った。その結果、既存データの事例の検討、分析を進め、その成果を出版社に提出することができた。しかしこの成果は出版社の事情により今年度も出版に至らず、次年度の成果となる見込みである。
今年度の成果としては以下がある。まず、授業実践について研究する際の方法論上の視座や課題について整理した、森一平(2022)「社会学的授業研究の課題とエビデンス」(日本教育社会学会第74回大会)や、授業研究において注目すべき対象について、先行研究を踏まえて教育学・教育社会学の視点から整理した、五十嵐素子(2023)「教育と会話分析」『エスノメソドロジー・会話分析ハンドブック』がある。これらは本研究を進めるにあたっての方法論上の研究方針を明確にしたものである。
授業実践を考察したものとしては、齊藤和貴(2023)「授業における話し手と聞き手の関係の整序の方法―話し合い場面の児童の自発的な発話の取り扱いに着目して―」『京都女子大学教職支援センター研究紀要第5号No.2』と五十嵐素子(2023)「『学習の達成』に志向した教示作業のデザイン」『実践の論理を描く』がある。
齊藤(2023)では、一斉授業の話し合い場面で、指名されていない生徒の発話によって、話し手と聞き手の関係が崩れたときに、教師がいかにこの関係を再構築し、授業を組織化しているのかを明らかにした。これは、アクティブ・ラーニングの一形態において、教師に求められるスキルの一端を明らかにしたものといえる。また五十嵐(2023)では、教師が、生徒がある行為ができるようになることを目指して、いかに教える作業を組み立てているのかを明らかにした。これは、生徒のアクティブ・ラーニングの支えとなる、教師の教示方法の一つを明らかにしたものといえる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

今年度は成果発表として書籍出版を予定していたが、出版社の事情により成果発表が遅れている。

今後の研究の推進方策

今年度は成果発表として書籍出版を予定していたが、出版社の事情により年度内に出版ができなかった。次年度はなるべく円滑に編集作業を進め、成果発表できるように努めたい。

次年度使用額が生じた理由

成果発表のための出版原稿を入稿していたが、出版社の事情により出版することができなかった。このため、編集に必要となる経費や、成果物の購入代金等を今年度に使うことができず、次年度に使用することになった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 授業における話し手と聞き手の関係の整序の方法―話し合い場面の児童の自発的な発話の取り扱いに着目して―2023

    • 著者名/発表者名
      齊藤和貴
    • 雑誌名

      京都女子大学教職支援センター研究紀要

      巻: 第5号No.2 ページ: 11-22

  • [学会発表] 社会学的授業研究の課題とエビデンス2022

    • 著者名/発表者名
      森一平
    • 学会等名
      日本教育社会学会第74回大会
  • [図書] エスノメソドロジー・会話分析ハンドブック2023

    • 著者名/発表者名
      五十嵐素子
    • 総ページ数
      492
    • 出版者
      新曜社
  • [図書] 実践の論理を描く : 相互行為のなかの知識・身体・こころ2023

    • 著者名/発表者名
      五十嵐素子
    • 総ページ数
      352
    • 出版者
      勁草書房

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公開日: 2023-12-25  

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