令和4年度は、前年度に引き続き、九州北部豪雨(福岡県朝倉市・東峰村)・西日本豪雨(愛媛県宇和島市吉田町)など、2010年代に豪雨災害が発生した被災地域をフィールドとして、生業(農業)の復旧・復興に従事してきたボランティア・NPOを対象として、適宜Zoomを活用しながらヒアリング調査を実施した。 その研究成果として、地域社会学会大会(2022年5月)において「被災農地の復旧論」と題する報告を、九州大学社会包摂デザイン・イニシアチブの第5回研究会(2023年2月)において「農業ボランティアの登場とその課題」と題する報告を、それぞれ行った。 一方、東日本大震災の被災地域については、災害公営住宅等におけるコミュニティ形成についての調査研究を継続することができた。その研究成果として、「仮設住宅、災害公営住宅におけるコミュニティワーク」と題する紀要論文を執筆した。
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