研究課題/領域番号 |
17K04157
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
西野 理子 東洋大学, 社会学部, 教授 (50257185)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 全国家族調査 / パネルデータ / パネルデータ分析 |
研究実績の概要 |
本研究は、全国規模の家族パネル調査データを活用して、親子、きょうだいという定位家族成員間の関係性の変容過程を探求しようというものである。 本研究で用いるパネルデータは、日本家族社会学会全国家族調査委員会による全国家族パネル調査(NFRJ-08Panel)である。第1波は、住民票を用いた層化二段抽出による全国確率標本で実施された。回答者のうち、追跡調査に応諾した1,879名を対象に、その後4回にわたってデータが蓄積されている。 調査実施後に、分析成果を検討し合う研究会活動を展開し、研究成果を共有した。その後、成果を公表するために、分析成果をまとめた本の出版をすすめている。研究会活動に協力してともにたずさわっていただいたメンバーを中心に、研究テーマを調整し、成果論文をすでに提出していただいている。研究代表者が編者として本全体を統括するとともに、いくつかの成果論文を執筆し、また、共著でも複数の論文を執筆した。そのなかには、分析成果だけでなく、昨今のパネル調査の動向をまとめた論考も含まれる。 今年度は、本研究の分析成果の出版に向けた最終調整を行い、出版社に入稿した。入稿にあたり、これまで刊行が遅れたことをふまえ、原稿に掲載された情報のアップデートをおこなうとともに、あらためて全体を振り返り、成果としてまとまったものになるように原稿各所に最終的な修正を加えた。現在、出版社において刊行手続きが遅れている段階である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
分析を終えてその成果の公表の準備を行ったが、まだ刊行に至っていない。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度に、研究成果を掲載した本を出版する。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍で出張することができず、研究活動が滞った。また、成果本の出版が遅れているため、次年度に予算を繰り越した。 成果本の出版にむけた調整作業と、成果の共有・公表のための本の購入と配布に予算を支出する予定である。
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