研究課題/領域番号 |
17K04169
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研究機関 | 皇學館大学 |
研究代表者 |
関根 薫 皇學館大学, 現代日本社会学部, 准教授 (10319395)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 老人クラブ / 支え合い活動 / 新地域支援事業 / 新しい総合事業 |
研究実績の概要 |
平成30年度は、三重県老人クラブ連合会に加盟している1,675単位老人クラブの代表者を対象に実施した実態調査結果(調査期間:2017年8月17~2018年2月28、有効回答数:1,081件、有効回答率:64.5%)を分析対象とし、これまで三重県内の単位老人クラブが実施してきた「支え合い」活動の内容、ならびに新地域支援事業への参画状況を明らかにするとともに、同事業において老人クラブが担いうる役割と課題について考察を行った。分析の結果、①老人クラブが実施している活動・事業の内容と実施率、②新地域支援事業の認知度、③新地域支援事業への参加に向けた働きかけの有無、④協議体への参加状況と不参加の理由、⑤新地域支援事業への参画状況等について明らかにした。そしてこれらの知見を踏まえ老人クラブが実施している「支え合い」活動のうち「交流サロン・喫茶室」が厚生労働省「介護予防・日常生活支援総合事業ガイドライン」で示されたサービス類型の「通所型サービスB」に、また「見守り活動(独居高齢者等)」、「声掛け・安否確認(電話訪問)」が「その他の生活支援サービス」に、そして「健康・介護予防教室、体力測定」が「介護予防普及啓発事業」にあてはまり実施率も高いことから、今後、新地域支援事業として老人クラブが広く担いうる活動であることを明らかにした。また、行政・社協ならびに市町老人クラブ連合会等からの単位老人クラブに対する働きかけが協議体への参加と新地域支援事業の実施に強く影響しているという結果が得られた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成30年度は、研究計画で予定していた量的調査の分析を通じて活動実態の把握と老人クラブの役割の明確化、ならびに課題の析出まで進められたことから、おおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
平成31年度は、量的調査の分析を通じて、地域連携状況の類型化を試みる。また併せて特色有る地域連携を実践している単位老人クラブ代表者へのヒアリング調査を実施し、本調査研究で得られた知見を最終報告書として纏める。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じた理由は、当初計画していた旅費使用が発生しなかった為である。翌年度分と合わせて特色有る地域連携を実践している単位クラブ代表者へのヒアリング調査ならびに成果発表に伴う旅費として使用する。
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