研究課題/領域番号 |
17K04176
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研究機関 | 総合地球環境学研究所 |
研究代表者 |
宗田 勝也 総合地球環境学研究所, 研究基盤国際センター, 研究員 (80771766)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 在日ミャンマー少数民族 / 共助 / ボランティア / ソーシャル・イノベーション / SDGs / 人間の安全保障 |
研究実績の概要 |
2020年度は、新型コロナウィルス感染症の影響によって、主な調査地である東京都内での調査が中断した。 本来は、ミャンマー少数民族の自助組織の取り組みを参与観察するとともに、各少数民族グループのリーダーにヒアリングを実施する予定であった。とくにミャンマー難民やコミュニティの成人に対する日本語教育事業と、ミャンマー難民、コミュニティの子どもに向けた母語教育事業の現場を想定していた。現場へ行くことが困難となったため、少数民族のコミュニティリーダー間で開催されていたオンラインによるミーティングに参加し、コミュニティ内の状況や、日本社会との関わりが民族間で大きく異なることが分かった。 各少数民族のリーダー自身が新型コロナウィルス感染症による失業や休職に直面し、コミュニティ間の協力体制が模索されていった。 そうした中、ミャンマー少数民族の各コミュニティが協力して実践した、新型コロナウィルス感染症拡大を前にした共助の取り組み(困窮する家庭への食糧や衛生用品の配布)にオンラインを通して参加した。 現場の状況を記録しデータを蓄積した。そのデータから公的サービスが十分に行きわたらない在留外国人の存在と、ミャンマー所数民族の各コミュニティが情報を共有することによって、そうした人たちへアクセスすることが可能となっている状況が明らかとなった。こうした実践をSDGsや、ボランティアの観点から分析し、日本ソーシャル・イノベーション学会で口頭発表するとともに、国際ボランティア学会紀要に論文を投稿した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2020年度は、新型コロナウィルス感染症の影響で主な調査地である東京都内での調査を全く行うことができなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウィルス感染症の影響が長期化することを踏まえ、関係者へのインタビューをオンラインで実施するなど、コロナ禍を踏まえた研究体制を整え、研究課題を推進する。とりわけ、生活環境の悪化でオンラインへのアクセスが困難な人に対しては、ヒアリングが負担とならないよう十分に配慮するとともに、外国人コミュニティのリーダーと協力することによって適切な環境のもとでヒアリングの可否を判断し、慎重に実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染症の影響により、主な調査地である東京都内での調査が実施できなかったことによる。2021年度には新型コロナウィルス感染症に十分配慮しつつ、現地調査を実施する。その際、旅費として使用する。
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