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2019 年度 実績報告書

ソーシャルメディア上のコミュニケーションがフィルターバブルを生むメカニズムの検証

研究課題

研究課題/領域番号 17K04179
研究機関東洋大学

研究代表者

小笠原 盛浩  東洋大学, 社会学部, 教授 (00511958)

研究分担者 藤代 裕之  法政大学, 社会学部, 准教授 (30403687)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードフィルターバブル / ソーシャルメディア / フェイクニュース / 誤認知
研究実績の概要

2019年7月の参院選直後と2020年1月にオンラインパネル調査を実施し、特に2016年米国大統領選挙以降世界的に注目度が高い問題である「フェイクニュース」の認知に焦点を当てて、ソーシャルメディア利用とフィルターバブルの関連を分析した。
フェイクニュース先行研究のほとんどではフェイクニュースを虚偽の情報と定義し、人々がなぜ騙されるかを分析しているが、この分析枠組みでは米国のトランプ支持者のようにリベラルなニュースメディアの報道を「フェイクニュース」とラベルを貼るような現象は扱えない。本研究では人々が虚偽・事実を問わずなぜ特定のニュース情報を虚偽と認知するかをリサーチクエスチョンとした。この分析枠組みを採用することで、人々を虚偽情報に踊らされる存在として見るだけではなく、自分の政治的先有傾向と不整合なニュースメディア・ニュース報道を虚偽と認知する傾向も包括的に分析することが可能となる。実際、本研究の分析結果では「フェイクニュース」と認識する情報の情報源として、過半数の回答者が巷間で言われるソーシャルメディアではなくテレビと回答していることなど、先行研究とは大きく異なる知見が得られている。
同分析枠組みにもとづく研究成果は、学術書(「日本の有権者はいかにニュースをフェイクと認識したか」清原聖子(編著)『フェイクニュースに震撼する民主主義』大学教育出版)、ならびに国際学会発表(ITS Bangkok 2019、2019 KAPS)にて発表している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] Fake news perception: How did Japanese voters perceive news as 'fake' in the 2017 national election?2019

    • 著者名/発表者名
      Morihiro Ogasahara
    • 学会等名
      ITS Bangkok 2019 The 15th Asia-Pacific Regional Conference
    • 国際学会
  • [学会発表] Fake news perception in the 2019 Japanese Upper House election2019

    • 著者名/発表者名
      Morihiro Ogasahara
    • 学会等名
      2019KAPS
    • 招待講演
  • [図書] フェイクニュースに震撼する民主主義2019

    • 著者名/発表者名
      清原 聖子、Diana Owen、松本 明日香、高 選圭、李 洪千、小笠原 盛浩、奥山 晶二郎
    • 総ページ数
      210
    • 出版者
      大学教育出版
    • ISBN
      978-4-86692-040-5

URL: 

公開日: 2021-01-27  

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