研究課題/領域番号 |
17K04187
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研究機関 | 呉工業高等専門学校 |
研究代表者 |
木原 滋哉 呉工業高等専門学校, 人文社会系分野, 教授 (20259922)
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研究分担者 |
市橋 秀夫 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 教授 (70282415)
大野 光明 滋賀県立大学, 人間文化学部, 准教授 (80718346)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | ベトナム反戦運動 / 脱走兵支援 / 反基地運動 / ベ平連 / 市民運動 / 国際連帯運動 |
研究実績の概要 |
2020年度は、新型コロナウイルスの影響により、海外におけるインタビュー調査を含めて、資料調査、インタビュー調査をほとんど実施することができなかった。「地域ベ平連研究会」主催の研究会については、オンライン上で数回実施することができたが、対面しての研究会は自粛せざるを得なかった。 そうした中で、ベ平連資料集の復刻出版に向けて、どこにどれくらいの関係資料が存在するのか、チェックすることができた。ベ平連の資料が、どこで所蔵されているのか、ドレダケ現存しているのか、など確認途上である。ニューズレターを1回しか出していないグループ、グループ活動の記録はあるがニューズレターなどは出していないグループなど、大小さまざまなグループの活動を確認中である。 また「地域ベ平連」が中心となって研究成果を出版するように研究会を重ねているが、その中では、活動テーマの多様性だけではなく、活動形態の多様性に至るまで1960年代末の社会運動におイテベ平連活動ガ果たした役割を検討している。 なお、2020年度に公表した研究実績・研究成果については、研究論文は公表しておらず、「地域ベ平連研究会」の参加メンバーによる研究書についての書評を公表するにとどまっている。 、 木原滋哉「身ぶりとしての社会運動(書評:平井一臣『ベ平連とその時代』)」『図書新聞』(2020.12)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルスの影響により、資料調査やインタビュー調査などの実施が困難になっている。そのために調査の実施を延期して今日に至っている。事態がこのまま好転しなければ予定していた研究・調査を実施できないままになってしまうので、計画を変更して、現在までに調査できている範囲内で、研究をとりまとめて公表することも検討している。 この調査においては、日本国内におけるアメリカ人を担い手とするベトナム反戦運動の実態を明らかにすることも大きな目的の一つであり、現在十分な調査が困難ではあるが、可能な限りで明らかにしたい。 いずれにしろ、現在可能な範囲内で、ベ平連の資料をとりまとめて復刻出版するとともに、ベトナム反戦運動におけるベ平連活動を位置づけ、とりわけアメリカ軍内部における反戦運動を日本におけるベトナム反戦運動、とりわけベ平連がどのように支援できたのか、明らかにできるト確信している。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルスの影響により、資料調査やインタビュー調査が困難な状態が継続する場合には、計画を大きく変更して、現在までの資料調査やインタビュー調査の結果に基づいて、研究成果を公表することになると考えている。 資料集の復刻出版、さらに研究成果の公表についても、包括的で最終的な内容にすることができなくても、この分野における基礎資料を提供することになり、さらにこの分野における研究を刺激することができると確信している。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルスの影響により、計画していた資料調査やインタビュー調査の実施が困難になり、次年度に変更して実施することにした。 昨年度実施できなかった分について、今年度実施する企画であるが、今年度においても実施が困難な場合には、調査の計画を大幅に変更して、実施する予定である。
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