研究課題
本年度は、最終年度の再々延長として、最終的なモデルの検証を予定していた。研究過程で、簡明な説明モデルの構築による対応が現場に適切であるという想定は否定され、各ワーカーや里親に応じた柔軟な説明モデルの適用の重要性が示されたが、その知見を基礎に、現場への還元と併せて、実践的な適用の有効性を検討する計画であった。具体的には、研究計画に示した以下のとおり:A)里親と施設養護とでは著しく異なる面があるため、それらの現場毎にフィールドを確保する。B)その上で、①一般的なケアの質、②養育担当者が直面して感じる主観指標(困惑、無力感など)、③関係の質(アタッチメントの観点を軸に)などの指標による現状をベースラインとして、本研究知見の枠組を適用した方法による事例理解が出来るようになることで、担当者の受け止めや子どもの状態の改善を確認する。C)分析モデルとしては、典型事例についての質的な研究と、指標値の量的解析を併用する。D)これらの成果をまとめて、学会報告を行う。これらは、基本的に、対面での展開を予定していたが、実施が可能となる情勢も伺えたため、その準備を進めてきた。しかし、社会状況(SARS-CoV-2感染拡大)への対応等の影響から、年度内での対面での活動が制約されたため、フィールドとの調整は進められたが、年度内では、最終的な実施には至らなかった。幸い、フィールドとの調整は進んでいるため、引き続き研究は継続して行い、その世科の学科発表も行う予定である。
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すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)
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