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2019 年度 実施状況報告書

広報戦略の観点からみた養育里親におけるリクルート手法の実態と可能性

研究課題

研究課題/領域番号 17K04205
研究機関九州大学

研究代表者

田北 雅裕  九州大学, 人間環境学研究院, 講師 (20551550)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード養育里親 / 広報 / ソーシャル・マーケティング / 里親リクルート / コミュニケーション・デザイン
研究実績の概要

2017年8月に厚生労働省により示された「新しい社会的養育ビジョン」は、未就学児の施設入所を原則停止するとともに、里親委託率を概ね7年以内に75%以上を実現する等、長らく施設養護に偏重していた現状を、家庭養護・里親養育へとドラスティックに改革していく内容であった。そうした国の方針を受けて、各々の自治体の里親養育推進の施策が実装され始め、特に今年度から、複数の地域で特徴的な新たな里親リクルート施策・広報施策が展開され始めた。その実態を踏まえた上でリクルート手法を追究する必要があると判断したため、改めて国内事例の把握と分析に取り組んだ。さらに、国内の複数地域でリクルートの成果を出しつつある民間フォスタリング機関担当者(ソーシャルワーカー)へのインタビュー調査を行い、狭義での広報だけでなく、広報の接点から養育里親登録に至るまでの、里親登録希望者における行動変容の特徴について考察を行った。以上の結果を受けて、新規に養育里親に登録した方やリクルーターへのデプス・インタビューおよび質問紙調査を通して、里親登録の動機づけになったトリガーの特質を明らかにする予定であったが、研究代表者の怪我および新型コロナウイルスの影響により、国内外の調査の遂行が困難となった。したがって、本研究を次年度まで延長する判断とし、新型コロナウイルスの状況を鑑みながら調査研究に取り組むこととした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

今年度から複数の地域で特徴的な新たな里親リクルート施策・広報施策が展開され始めた。その実態を追究する必要があると判断し、追加調査に取り組んだため。さらに、研究代表者の怪我および新型コロナウイルスの影響により、国内外の調査の遂行が困難となったため、次年度まで延長する判断とした。

今後の研究の推進方策

新型コロナウイルスの影響を鑑みながら、国内で新規に養育里親に登録した方へのデプス・インタビューおよび質問紙調査を通して、里親登録の動機づけになったトリガーの特質を明らかにする。また、海外の先進地調査を遂行した上で、分析に取り組む。以上を踏まえた最終の研究成果をウェブサイト等で公表する予定である

次年度使用額が生じた理由

研究代表者の怪我および新型コロナウイルスの影響により、国内外の調査の遂行が困難となったためである。次年度は、新型コロナウイルスの影響を鑑みながら、国内で新規に養育里親に登録した方へのデプス・インタビューおよび質問紙調査を通して、里親登録の動機づけになったトリガーの特質を明らかにする。また、海外の先進地調査を遂行した上で、分析に取り組む。以上を踏まえた最終の研究成果をウェブサイト等で公表する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 里親を受け皿とした協働養育ショートステイのしくみづくり2019

    • 著者名/発表者名
      田北雅裕(九州大学)、松﨑佳子(認定NPO法人SOSこどもの村JAPAN・広島国際大学)、永井里美(福岡市子ども家庭支援センターSOSこどもの村)、大原三枝(福岡市西区子育て支援課)、瀬里徳子(福岡市こども総合相談センター)
    • 学会等名
      日本子ども虐待防止学会第25回学術集会ひょうご大会 シンポジウム

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公開日: 2021-01-27  

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