研究課題/領域番号 |
17K04210
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研究機関 | 岩手県立大学 |
研究代表者 |
吉田 仁美 岩手県立大学, 社会福祉学部, 准教授 (20566385)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 高等教育 / 障害者支援 / フランス / 障害者統計 / ジェンダー / カナダ |
研究実績の概要 |
平成30年度は、第一に、諸外国の高等教育の障害者支援の実態把握、第二に、国際的な障害者ジェンダー統計の諸問題を整理、という2点の研究課題に取り組むことを主な目的としていた。1点目の課題に関しては、研究テーマをさらに発展させるためにヨーロッパにフィールドを広げてアプローチした。具体的にはフランスの高等教育の障害者支援がどの程度進んでいるのかを探るために、現地での視察及び調査を実施した。この作業を進める中で、フランスの教育政策や障害者政策について同時に検討を進める必要があったため、文献や資料収集等も並行して進めることにした。2点目の課題に関しては、①主要先進諸国の障害者ジェンダー統計の特徴を整理し日本への示唆を得ること、②障害の医学モデルから社会モデルへの転換に際して障害者ジェンダー統計における新しい統計データの分析の方向性を示すことという2点の研究目的に取り組んだ。本研究ではこれらの目的をもとにワシントン・グループ(国連統計委員会のもとにあるシティ・グループのひとつ)の取り組みとカナダの障害者統計を取り上げて研究を進めた。障害者ジェンダー統計整備に対する日本への示唆として、既存統計の改善と工夫があげられるが詳細の作業は次年度以降に進める予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究は諸外国の高等教育の障害者支援の実態を把握し日本への示唆を得ることであるが、この研究課題に取り組むうえで障害者ジェンダー統計の把握と整備の方向性について研究を実施している。これは高等教育の障害者支援の実態を把握するためにも諸外国の障害者統計データから理解を深めるために必要な作業だと思われたためである。このように本研究の課題にある周辺課題、背景を理解するための作業を進めているため研究進捗状況は当初より遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
令和元年度は、昨年度に引き続き、①ワシントン・グループの取り組みとカナダの障害者統計から学び障害者ジェンダー統計整備の可能性を探ること、②日本以外の諸外国の高等教育の障害者支援の実態把握、③日本の高等教育の障害者支援の実態把握の3点に取り組むことを研究目的としている。 ①、②については平成30年度の研究で一部取り組むことができたが、今後さらなる検討を加えて進める予定である。③は近年、とりわけ関心が高まりつつある発達障害者への支援を就労支援も含めて検討を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
差額は旅費計上が目標額より安くおさえられ、そのため次年度使用額が生じた。
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