研究課題/領域番号 |
17K04213
|
研究機関 | 福井県立大学 |
研究代表者 |
舟木 紳介 福井県立大学, 看護福祉学部, 准教授 (50315842)
|
研究分担者 |
濱野 健 北九州市立大学, 文学部, 准教授 (40620985)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
キーワード | コミュニティ文化開発 / デジタルメディア / 多文化ソーシャルワーク |
研究実績の概要 |
2年目にあたる平成30年度は、オーストラリアでコミュニティ文化開発の先進的事例調査及び論文執筆を実施した。2018年5月から研究関連書籍および文献の収集開始するとともに、2018年8月にはシドニーのミドルクラス移民コミュニティ(日系コミュニティ)に関するアンケート調査結果分析の一部についてオーストラリア学会誌に論文投稿し、2018年10月 には、Asian Pacific Sociological Association conferenceにて、同調査の国際結婚対象者に注目した研究の意義について報告した。 2018年9月には日本側分担研究者がオーストラリアでコミュニティ文化開発の先進的事例調査を実施し、主に多文化ソーシャルワークにおけるデジタルメディアの活用に関するインタビュー調査を実施した。2019年2月には、次年度以降のデジタルメディア・ワークショップ実施に向けた学生対象の研修会を複数回実施し、ワークショップのファシリテーションに関する教材検討やiPadによる撮影技術の検討を行った。2019年3月には、オーストラリア・シドニーでコミュニティ文化開発の先進的事例に関するフィールド調査を実施した。対象者は、コミュニティ文化開発分野でデジタルメディア実践を行う移民支援関係者で、コミュニティ・エンゲージメントにおけるコミュニティ文化開発の効果に関する聞き取りを行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
オーストラリアでのフィールド調査及び文献収集調査を実施し、今後のコミュニティ文化開発の先進的な実践に関する課題を整理し、次年度以降の日本国内での実践研究へ準備基盤を築くことができた。前年度までに調査してきた成果を元に、実践者・支援者に向けてデジタルメディア・ワークショップを実施することができた。
|
今後の研究の推進方策 |
今後は、前年度の調査結果を参考に、デジタルメディアを活用したコミュニティ文化開発が多文化ソーシャルワーク実践においてどのような意義を持つかについて検討する。新しい多文化ソーシャルワーク実践のモデルプログラム開発に向け、福井県内のソーシャルワーク実践者と共同的な調査研究していきたい。
|
次年度使用額が生じた理由 |
予定していた支援者向けのデジタルメディアワークショップを翌年度に実施することとなったため。
|