研究課題/領域番号 |
17K04214
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研究機関 | 福井県立大学 |
研究代表者 |
塚本 利幸 福井県立大学, 看護福祉学部, 教授 (40315841)
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研究分担者 |
舟木 紳介 福井県立大学, 看護福祉学部, 准教授 (50315842)
橋本 直子 福井県立大学, 看護福祉学部, 准教授 (40585345)
永井 裕子 福井県立大学, 看護福祉学部, 助教 (70460590)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | ボランティア活動参加 / 社会関係資本 / アンケート調査 / 統計的分析 |
研究実績の概要 |
前年度に構成した調査仮説が検証可能になっていることを確認し、調査票を完成させた。 平成31年3月に郵送法によるアンケート調査を実施した。調査の対象地域、調査対象者の抽出方法、回収率については、以下の通りである。 社会関係資本のあり方がボランティア活動参加に及ぼす影響を確かめるため、1)人口移動が少なく結束型の社会関係資本が優勢であることが予想される地域と2)人口移動が大きく架橋型の社会関係本が優勢であることが予想される地域を、それぞれ調査対象地域として選定した。具体的には、ボランティア活動が活発で、人口移動の少ない地域として、当初の計画の通り福井県福井市を、同じくボランティが活動が盛んで、かつ、日本有数の人口流入地域である滋賀県草津市を選定した。調査対象者に関して、福井市についていは、研究の協力機関である福井市総合ボランティアセンターに依頼し、住民基本台帳を抽出台帳とする単純無作為抽出法により一般住民4000人を抽出した。草津市については、住民基本台帳の閲覧を申請し、それを抽出台帳する系統抽出法により、一般住民2000人を無作為抽出した。調査対象者の人数は、福井市と草津市の人口規模に比例して決定した。 平成31年3月に調査票の発送を行ない、その1週間後に督促ハガキ(お礼状を兼ねる)を送付した。 調査対象者の約3割にあたる1727人からの回答を得ることができ、次年度に予定している仮説の検証のための分析に十分耐えうるデータの収集に成功した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度は郵送法による調査の実施と調査票の回収、ならびに、データの入力と単純集計を予定していた。福井市との比較の対象地域として選定した草津市における標本抽出作業の実施に関して、日程調整などに手間取ってしまい、調査の実施と調査票の回収までを終了した。仮説の検証に耐えうるデータの確保に成功したため、この程度の遅れであれば、2019年度中に予定通り調査・研究プロジェクトを遂行できると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
回収したデータの入力・クリーニングを6月中に完了し、単純集計を実施する。その後は、調査仮説に関して、順次、統計的な分析手法を用いて検証を行なっていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
草津市における調査対象者の抽出作業のための住民基本台帳の閲覧申請や日程調整に手間取り、予定していたデータの入力とクリーニング、および、単純集計とそれに伴う図表の作成が実施できなかったため、その分の人件費が未使用となり、次年度使用額が発生した。まず、翌年度の早い段階で、未使用の費用を使って、上記の作業を実施しする。続いて、翌年度分として請求した助成金で、計画通り、収集したデータを使って調査仮説の検証作業を進めていく。
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