研究課題/領域番号 |
17K04228
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研究機関 | 高知県立大学 |
研究代表者 |
杉原 俊二 高知県立大学, 社会福祉学部, 教授 (50259644)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 児童虐待 / 自分史分析 / 4テーマ分析法 / 虐待予防 / 保護者支援法 / 改良4T法 / 家庭児童相談室 / 児童家庭支援センター |
研究実績の概要 |
令和2年度は、コロナ禍のため、ほとんど何もできなかった。 今年度は、前年度と同様に改良4T法を、地域の相談機関である福祉事務所家庭児童相談室(以下、家児室)と児童家庭支援センター(以下、児家セン)で実施し、地域の支援者が実際に使用できる技法であるかどうかの追加検証をすることを目的としていた。 対象者は、これまでと同様に地域で虐待リスクのある保護者とした。今回は、それまでとは違った家児室や児家センの相談者に範囲を拡大し対象者を選定の上で、調査協力者を主体として改良4T法を実施してもらう予定であった。 ところが、度重なるコロナ禍のために、今年度は地域の相談機関で終了まで至ったケースはなく、今のところすべてが中断している状態である。前年度に終了したケースの追跡調査は、Zoomと電話を使い8事例とも終えることができた。また予定を変更して、実施していただいたこれまでの相談者(調査協力者)の方にZoomや電話を使ってインタビューをおこない、それを逐語録にしたところである。今後は、それも進めていく予定である。 幸い、コロナ禍の期間延長を使って、残りのケースを終えることと、地域の相談者へのインタビュー調査をまとめる予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本来は、1年間の延長期間である今年度までに研究を終わらせる予定であった。しかし、コロナ禍のため遠隔授業の準備など、本務校の授業負担が大きくなり、研究に振り向けるべき時間も取られてしまった。授業を続けるための健康管理の面からも、他県への移動を控えることになり、4月から1月までは県外の出張が全くできなかった。 さらに、年末年始に3週間の入院を経験するなど、体調の面でもよくはなかった。
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今後の研究の推進方策 |
地域の相談機関での事例を中断しているものから優先的に再開していくとともに、もう少しでも増やす。また、4T法を実施ていただいた相談者へのインタビュー調査もまとめる。来年度が最後になるので、なんとか研究にめどをつけたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
まだ、面接の実施や相談のために旅費等がかかるのと、全国3カ所(東京、大阪、高知)で報告会を開催し、年度末までに論文(報告書)を作成するため、会場費・印刷代や文献複写代などがかかるため。
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