<重度知的障害者>に対する「ケア分配」に係る諸規範の地勢図を描くために、<重度知的障害者>が生きるうえにおいて不可欠なケアに含意される規範の内実、およびこのケアの平等な分配、すなわち「ケアの制度化」を志向する際に生起するであろう幾つかの論点について原理的な考察を加えた。その成果として、田中耕一郎(2020)「『ケアの制度化』をめぐって : <重度知的障害者>に対する『ケアの分配』に向かうための序論」(『北星論集』第57号,pp.73-89)をまとめた。現在、「障害児者への『ケア分配』における『ケア主体』をめぐる諸規範とその地勢図について」と題する論考を執筆しており、今年度中の投稿予定である。
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