研究課題/領域番号 |
17K04297
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研究機関 | 静岡県立大学短期大学部 |
研究代表者 |
加藤 恵美 静岡県立大学短期大学部, 短期大学部, 助教 (50381314)
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研究分担者 |
井上 孝代 明治学院大学, 国際平和研究所, 名誉教授 (30242225)
伊藤 武彦 和光大学, 現代人間学部, 教授 (60176344)
松平 千佳 静岡県立大学短期大学部, 短期大学部, 准教授 (70310901)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | あいまいな喪失 / 保育所保育士 / トラウマケア / レジリエンス / テキストマイニング / アクティブ・ラーニング |
研究実績の概要 |
計画では、加藤と井上は保育所保育士(以下:保育士)対象の質問紙調査の分析と、保育士を対象とした親との離死別体験をした子ども(以下:喪失体験児)のトラウマ体験へのレジリエンスを高める支援法の開発・プログラム化と試行、伊藤は質問紙調査の多変量解析およびテキストマイニング分析を行い、松平は喪失体験児への支援法開発を行う、という内容であった。 支援法開発に向けた予備調査として、5月に静岡県立短大社会福祉学科生を対象として、研究協力者の協力を得て喪失体験児支援の必要性をテーマにワークショップを実施した。参加者の満足度と有用度の評価は高く、全員から感想を得た。実践上の課題も明らかとなり、支援法開発の基盤となる成果となろう。8月に中国でのThe 7th International Conference of Expressive Art Psychotherapy で「“喪失体験児”の理解と支援に向けて:社会福祉士養成課程短大生を対象とした授業内ワークショップの試み」と題する発表を行った。 質問紙調査結果は「あいまいな喪失を体験した子どもへの保育士による支援の実態と課題:質問紙調査の量的分析結果から」という発表を日本応用心理学会第86回大会(東京)で行った。 また、「自死遺児の語りにおける自己開示・発見・リカバリー:テキストマイニングによる手記『自殺って言えなかった。』の混合研究法的分析」という発表を日本心理臨床学会第38回大会(神奈川)で行った。10月に保育士で構成される静岡市保育問題研究会において「保育における子どもの喪失体験(あいまいな喪失含む)への支援の現状と課題」と題し事例検討会を開催した。12月には第42回静岡県保育問題研究協議会研究学習会(静岡)において発表を行った。 2月の保育士を対象としたアクティブラーニング型研修会は新型コロナウイルス感染防止のため延期とした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画では、加藤と井上は保育士対象の質問紙調査の分析とともに、保育士を対象とした親との離死別体験をした子ども(以下:喪失体験児)のトラウマ体験へのレジリエンスを高める支援法の開発・プログラム化と試行、伊藤は保育士対象の質問紙調査の多変量解析およびテキストマイニング分析を行い、松平は喪失体験児への支援法開発を行う、という内容であった。 質問紙調査結果の分析を行うとともに支援法開発に向けた予備調査として、5月に静岡県立短大社会福祉学科生を対象として、研究協力者の協力を得て喪失体験児支援の必要性をテーマとしたワークショップを実施した。参加者の満足度と有用度の評価および感想、実践上の課題も明らかとなり、今後の支援法開発の基盤となる成果となった。 一方2月に開催予定だった保育所保育士を対象としたアクティブラーニング型研修会は新型コロナウイルス感染拡大防止のため延期とした。
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今後の研究の推進方策 |
2020年度は新型コロナウイルスの影響で保育士対象のアクティブラーニング型研修の試行が困難となっている。たとえば2月に予定していた同研修は延期となった。長期的な計画をもって研修会の試行を進めていく必要がある。 2020年度はこれまで行った保育士対象の質問紙調査結果における喪失体験児保育上の困難と支援の意識に関する自由記述内容についての質的分析に重点を置き、支援法開発の精緻化を検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の問題で、年度内物品費、旅費、人件費・謝金、その他の経費を来年度に繰り越すため。
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