研究課題/領域番号 |
17K04297
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 静岡県立大学短期大学部 |
研究代表者 |
加藤 恵美 静岡県立大学短期大学部, 短期大学部, 助教 (50381314)
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研究分担者 |
井上 孝代 明治学院大学, 国際平和研究所, 名誉教授 (30242225)
伊藤 武彦 和光大学, 現代人間学部, 教授 (60176344)
松平 千佳 静岡県立大学短期大学部, 短期大学部, 准教授 (70310901)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | あいまいな喪失 / 離婚 / テキストマイニング |
研究成果の概要 |
災害・事故、病気・自殺などで親を喪失し、トラウマを抱える子どもも少なくない。コロナウイルス感染拡大によるDVや離婚の増加に伴い、“あいまいな喪失”(Boss 1999)を体験する子ども(以下;喪失体験児)も増えている今日、保育分野における喪失体験児への「心理社会的支援」の必要性を検討した。保育所保育士への面接及び質問紙調査実施の結果、保育士の多くは保護者の離婚による離別体験をした子どもの保育経験があり、個別支援をしつつ、保護者との離別という喪失体験支援に関する専門知識とスキルを学ぶ必要性を訴えていた。調査結果も踏まえ現職のための喪失体験児のレジリエンスを高める支援法構築のための知見を得た。
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自由記述の分野 |
社会福祉学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義の1つは養護と教育の一体的取り組みと保護者支援を専門性とする保育の本来的あり方において、保護者との離別による“あいまいな喪失”(Boss 1999)を体験する子どもへの心理社会的支援の必要性を、保育士の面接及び質問紙調査結果から明らかにしたこと。2つ目は調査結果も基盤とし親との離別に伴う悲嘆やトラウマを抱える子どものレジリエンスを高める支援法開発の知見を得たことである。 本課題「保育における子どもの喪失体験(あいまいな喪失含む)の課題および支援法開発の試み」が期せずしてコロナウイルス感染拡大による“あいまいな喪失”という人間関係の問題が増加し社会問題と直結していることが顕著である。
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