研究課題/領域番号 |
17K04300
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研究機関 | 佐賀女子短期大学 |
研究代表者 |
羅 みんきょん 佐賀女子短期大学, その他部局等, 准教授 (50758315)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 社会福祉法人 / 経営理念 / 理念浸透 / 地域福祉 / 人材定着 / 日韓比較 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、日韓の社会福祉法人における経営理念の内容と浸透策を分析・類型化し、地域福祉推進及び人材確保・育成との関連性を明らかにするとともに、経営理念の浸透モデルを開発することである。これによって、社会福祉法人の地域福祉に転換した取組の充実と、人材確保・育成を図るための具体的な経営理念の浸透策を提示することを目指している。 本研究では地域福祉推進に向けた経営理念の浸透モデルを開発するにあたって、社会福祉法人における経営理念の浸透方法、浸透プロセス、意識、に焦点をあてて日韓比較研究を行う。経営理念浸透に関する文献の検討、インタビュー調査、質問紙調査を実施し浸透モデルの作成と明確化を図っていく。 平成29年度は本研究の1年目で、日韓両国の社会福祉法人施設にてインタビュー調査を実施した。高齢者施設の施設長と介護職中堅職員を対象に半構造化面接法を採用し、両国10所の施設の20人からデータを収集した。インタビュー調査の結果については逐語録を作成し、分析を進めている。両国の浸透方法と浸透プロセスの類型化を図るため、経営理念浸透策の相違点と共通点のまとめに取り組んでいる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
インタビュー調査の実施にあたり、日本と韓国の社会福祉法人が経営する高齢者施設の関係職員や研究者の協力の下、データを収集することができた。施設の経営理念の浸透方法とプロセスについての類型化に向けて、両国の共通点と相違点を比較分析を重ねている。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年(2018年度)は、日韓の社会福祉法人高齢者施設を対象に意識調査を実施する。経営理念の浸透に直接的に関与している経営者(施設長)と中堅職員を対象に、経営理念に対する意識や理念の機能がどの程度働いているかについて質問紙調査を行う。質問項目については、インタビュー調査と文献調査で得られた経営理念の浸透方法と浸透プロセスに関する結果に基づいて作成する。 調査対象施設は、日本では特別養護老人ホーム1000ヵ所、韓国では老人療養施設1000ヵ所である。調査対象の選定はランダム方式で抽出し、郵送による質問紙調査法を用いる。回収したデータを分析し、「意識」の側面から、①経営理念の浸透策が地域福祉推進にどのように関係しているか、②経営理念の浸透策と人材確保・育成とがいかなる関連性をもっているのかを明らかにする。
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