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2022 年度 研究成果報告書

異なる評判形態を媒介とした協力を支える罰システムと間接互恵システムの比較研究

研究課題

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研究課題/領域番号 17K04321
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 社会心理学
研究機関青山学院大学

研究代表者

清成 透子  青山学院大学, 社会情報学部, 教授 (60555176)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワード社会的交換 / 協力 / 互恵性
研究成果の概要

我々人間がいかにして協力的な社会を生み出すことが可能なのか、間接互恵と罰のそれぞれを支える心理機序に着目し、それらが有効に機能するための社会基盤を実験によって解明するために研究を行った。その結果、1)他の人と意図的に行動を同期させる経験が集団内における持続的協力規範維持に正の効果を持つことを明らかにした。2)罰と報酬が集団における持続的な協力維持に与える影響を評判の効果も併せて検討する実験プログラムを開発した。ただし、新型コロナウイルス感染症による影響で対面実験とオンライン実験の両方での検討が必要となったため、実験実施のノウハウの蓄積に重点を置いた。

自由記述の分野

社会心理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究プロジェクトによって、他者との行動同期のうち、集団内でランダムに組み合わされた1回限りの二者関係を繰り返し経験する際に、直接互恵関係にない相手であっても意図的に行動を合わせる努力をする経験が集団全体における持続的協力行動に正の効果を持つことが明らかになった。ヒト社会は複雑であり、様々な要因によって集団レベルの協力行動は阻害され得るが、直接互恵関係にない集団内の誰かに対して同じ行動を取ろうと努力すること自体の効果が明らかになった意義は大きい。

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公開日: 2024-01-30  

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