研究実績の概要 |
本申請課題は当初の目的として情報の価値とその行動への影響を検討課題として,本年度に至る2年間の間に多くの研究成果を公表してきた(中村,2018, 心理学評論; Nakamura, 2018, J, of Cog. Psy).このような成果を踏まえ,2019年度は基準値という情報の影響(Nakamura ,2019, CogSci; 中村,2019,心理学会),確率という情報の価値と金額との値の関係(中村, 2019,認知科学会,行動経済学会;Nakamura, 2019, Psychonomic Society)に関する研究を実施し,公表した.また,確率という情報の価値や金額との関係をより現実場面に即した状況で検討するため,宝くじという現実にある賭けを題材として,その当たり金額と当選確率との間の関係を人間がどのように認知しているかを検討し,自身のこれまでの研究成果と整合する知見を得た.これは2020年度の学会等で報告予定である.
|