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2021 年度 実績報告書

知ること・教えることの値段:情報の価値の心理学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 17K04327
研究機関成城大学

研究代表者

中村 國則  成城大学, 社会イノベーション学部, 教授 (40572889)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワード意思決定 / 情報 / 価値
研究実績の概要

最終年度となったため,これまでの研究の総括的な研究を行った.本申請課題は様々な媒体を介して得られる情報に対して人間がどのような価値づけを行うか,その情報に基づいてどのような行動を起こすのかを検討することを目的としており,その観点から新型コロナウィルスに対する判断と人間が得る情報との関係を,リスク認知における低頻度事象の過大評価.高頻度事象に対する過小評価(Lichitenstein et al, 1978)との関連で検討した.その結果,新型コロナウィルスの感染状況の判断が先行研究でみられたパターンと一致することを見出した.ただし,その感染状況に関する情報の統計的性質をwebを用いて検討し,その統計的性質と判断との関連を検討した結果,先行研究におけるリスク認知の利用可能性仮説(Lichitenstein et al, 1978; Tversky & Kahneman, 1974)がこのコロナウィルスに対するリスク認知とは整合しないことが明らかになった.この一連の研究成果は国内学会(中村,2021,認知科学会,日本心理学会),および国際学会(Nakamura, 2021, Psychonomic Society)で報告しており,現在論文化を目指して作業中である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] シント・マールテンの新型コロナ感染者は何人ですか?: コロナ感染者数の推定によるリス ク認知の利用可能性仮説の検討2021

    • 著者名/発表者名
      中村國則
    • 学会等名
      日本認知科学会第38回大会
  • [学会発表] 新型コロナウィルス感染者数の過大評価と過小評価2021

    • 著者名/発表者名
      中村國則
    • 学会等名
      日本心理学会第85回大会
  • [学会発表] Over- and Under-Estimation of the Number of Patients Infected by COVID-192021

    • 著者名/発表者名
      Kuninori Nakamura
    • 学会等名
      62nd annual meeting of Psychonomic Society
    • 国際学会

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公開日: 2022-12-28  

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