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2017 年度 実施状況報告書

不安とホルモンについての文化神経心理学的検証ー日米女性比較データによる検証―

研究課題

研究課題/領域番号 17K04328
研究機関東京女子大学

研究代表者

唐澤 真弓  東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (60255940)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードホルモン / 不安 / 認知傾向
研究実績の概要

本研究では、「不安とワーキングメモリー不全におけるエストラゲンホルモンの役割」を見極め、「不安と認知課題の関連におけるエストラゲンの役割」、および「認知課題とワーキングメモリーの交互作用」を同定し、日本の女性のホルモンバランスと不安の関連を検討する。具体的には、40 名の女子大学生を対象に、日常生活不安の程度の質問紙を実施し、ホルモンバランスの変化のある4つの月経周期を個人毎に特定し、それぞれの周期に実験室での認知課題を実施し、不安と認知傾向の関連が月経周期ごとに異なるかどうかを検証する。平成29年度は、質問紙および実験課題の日本版を作成し、その妥当性を検討し、また個人毎のホルモンバランスの測定と実験時期の確定方法を検討した。ミシガン州立大学Jason教授と共に質問紙と実験課題のアメリカ版を確認し、日本語版への翻訳を行った。また、認知実験課題として、エリクセンのフランカー課題の日本語版、ワーキングメモリー課題として日本語自動化リーディングスパン・テスト,日本語自動化オペレーションスパン・テスト、日常生活不安の程度質問紙の日本版を作成した。不安と認知傾向についてのパイロットを実施し、予備的分析を行った。また本課題の文化比較の妥当性について、資料収集を行った。またパイロットデータを収集し、その妥当性を検討した。ホルモンバランスの測定について実験時期の確定のために、女子大学生の生理周期について情報を収集し、検討したところ、女子大学生では生理周期がまだ不安定であることが明らかになった。どのように学生をサンプルするのか、また基礎体温法との併用の可能性について、方法の詳細について アメリカ側と綿密確認し、議論した。最終的に実験実施時期同定のために、基礎体温法を併用して、丁寧なサンプリングを行うこととした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

ホルモンバランスの4期を同定するためには、個々の生理周期が安定している必要があるが、対象となった女子大学生では多くが不安定な傾向にある。パイロット調査を行うための研究協力者を同定することが難しく、今年度中に実験課題、方法を確定することができなかった。

今後の研究の推進方策

この問題について、文化神経科学研究の蓄積の多いミシガン大学での事例を検討し、基礎体温法をまず行い、個々の生理周期安定性を確認した上で、本実験を行うこととした。そのため、実験データ収集の時期が遅れるが、収集したデータの精度を高めることができる方法となったと考え、来年度は早急にパイロット調査、予備調査を行うこととする。

次年度使用額が生じた理由

実験実施時期の同定が困難であったため、本実験のパイロット調査が実施できなかったため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 国際共同研究 (1件)

  • [国際共同研究] ミシガン州立大学/ミシガン大学(米国)

    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      ミシガン州立大学/ミシガン大学

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公開日: 2018-12-17   更新日: 2022-02-21  

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