幼児期から児童期にかけての子どもの自己評価と問題行動との関連を明らかにするために、幼稚園年長児から小学1年生にかけての縦断研究を行った。 52名の子どもを対象に、自己評価は幼児用対人的自己効力感尺度を用いて子どもへの面接調査で測定した。問題行動は、PSC日本語版健康調査票を用いて母親への質問紙調査で測定した。 その結果、男児において、幼稚園年長児時点の対人的自己効力感は、小学校1年生時点の問題行動の「社会的ルールの逸脱」と正の相関があることが示され、男児において幼児期の高すぎる対人的な自己評価は、小学校入学後の社会的に逸脱した問題行動と関連する可能性が示唆された。
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