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2018 年度 実施状況報告書

入力言語が対象および場面に対する注意に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 17K04355
研究機関島根大学

研究代表者

村瀬 俊樹  島根大学, 学術研究院人間科学系, 教授 (70210036)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード注意配分 / 入力言語 / 談話 / 代名詞省略
研究実績の概要

日本語の入力言語の特徴が場面認知に及ぼす影響に焦点を当てて研究を行った。
昨年度に引き続いて、場面における注意配分に代名詞の省略が影響を及ぼすのかについて、大学生を対象に検討を行った。日本語では、代名詞の使用はあまり行われないため、主人公の名称が使用される群と主人公の名称が省略される群を設定した。背景となる場面の中に主人公の動物が存在する場面を設定し、アイトラッカーによる視線分析によって、主人公と背景への注視時間の配分が両群で異なるのかどうかを検討した。
次に、日本語では場面の叙述において背景の叙述が先行する傾向があるので、場面の叙述における談話順が注意配分に及ぼす影響を検討した。背景先行群と中心対象先行群の2つの群を設定し、背景先行群では場面の中の背景についてまず叙述し、その後に中心対象について叙述した。中心対象先行群では、中心対象についてまず叙述し、その後も中心対象について詳述した。背景先行群と中心対象先行群で叙述の内容が異なる言語経験試行を行い、その中に、両群に同じ雑音が流れる共通場面も提示した。試行の進行とともに、共通場面における注意配分において、背景先行群と中心対象先行群とで、注意配分の仕方が異なるようになるのかどうか検討した。また、場面への注視課題の他に、枠の中の線課題も行い、場面への注視課題における背景への注視傾向と、枠の中の線課題の成績との間の関連性を検討した。さらに、場面の叙述における談話順の経験が、枠の中の線課題に及ぼす影響を検討した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

学内の運営にあてなければならないエフォートが大きく、そのために研究の遂行が遅れ気味になった。

今後の研究の推進方策

研究は遅れ気味であったが、刺激の作成実験の実施が順調になされたので、今後は当初の計画に向けて研究を進めていく。

次年度使用額が生じた理由

研究の実施がやや遅れ、研究協力者への謝金の支払いが少なくなったことによるが、今後は、研究協力者への謝金の支払いや研究成果の公表に向けて使用をしていく。

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公開日: 2019-12-27  

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