研究課題/領域番号 |
17K04366
|
研究機関 | 東洋学園大学 |
研究代表者 |
福田 佳織 東洋学園大学, 東洋学園大学人間科学部, 教授 (10433682)
|
研究分担者 |
尾形 和男 埼玉学園大学, 人間学部, 教授 (10169170)
森下 葉子 文京学院大学, 人間学部, 准教授 (90591842)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | アタッチメント安定性 / 父母の行動特性 / 心理社会的要因 |
研究実績の概要 |
当該年度(平成29年度)前半は,質問紙作成のため,尺度の選定や当該調査の対象者に適した表記への調整等を行った。また,倫理的問題に配慮して調査を実施するため,当該調査の説明書,同意書,撤回書等の書類も併せて作成した。 調査1(離乳食場面における父子,母子の行動の撮影,質問紙調査,インタビュー調査)で父母の行動をミクロに分析するために導入した機材(BECO2)の操作方法について、業者担当者からレクチャーを受けた。そして、その内容を共同研究者に伝えるべく、打ち合わせを行った。 予備調査を実施した4家庭のうち2家庭において,調査2(アタッチメントQソート法を用いた父親・母親へのアタッチメント安定性の調査)を実施した。その中で,調査の改善点や留意点を確認した。さらに,調査1の協力者を獲得するため,都内保健センター,学内保育実践研究センターでのチラシ配布(留め置き,掲示を含む),卒業生・知人等への調査依頼を行った。当該年度後半は,調査の了解を得た5件について家庭訪問を行い,調査1を実施した。また,その際に得た各種データの保存や統計システムへの入力を行った。 さらに,様々な調査対象者(子育てに問題を抱える養育者等)に対応すべく,安心感の輪子育てプログラムのファシリテ―タ―研修を受け,当該資格を取得した。 分析は,ある程度のデータ数が揃ってから実施する必要があるが,本年度(平成30年度)の前半にはデータ数が10を超えることが見込まれているため,夏頃にはミクロな分析を開始する予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
父親が調査対象に含まれることにより,調査者獲得が非常に困難な状況である。具体的には、父親の就業のために調査時間が確保できないこと,ビデオ撮影されることへの拒否などが挙げられる。 また,当初は保健センターにて,研究者が健診に来ている母子・父子に直接的に調査協力を呼び掛けることを予定していたが,保健センターには周辺大学・病院等から多数の調査依頼が来ていることから、センター内での調査協力の呼びかけが困難な状況になっている。
|
今後の研究の推進方策 |
調査募集の範囲を広げていくことを予定している。具体的には、調査依頼をかける保健センターの数を増やし、調査者が直接的に父母に依頼を呼びかけられるようにする。 また、調査協力者には、子どもの発達等に関する相談も受け付けることをチラシに明示するなど、調査協力者に対して謝金以外のメリットを付与することで協力を促すよう試みる。
|
次年度使用額が生じた理由 |
調査協力者が想定していた件数集まらなかったため、家庭訪問に要する交通費、ならびに、調査謝金の分、次年度使用額が生じた。 平成29年度に予定していた調査協力者件数の不足分は、次年度(平成30年度)の調査件数に含めることで、この額を使用することになる。
|