| 研究課題/領域番号 |
17K04366
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| 研究機関 | 東洋学園大学 |
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研究代表者 |
福田 佳織 東洋学園大学, 人間科学部, 教授 (10433682)
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| 研究分担者 |
尾形 和男 埼玉学園大学, 人間学部, 教授 (10169170) [辞退]
森下 葉子 学校法人文京学院 文京学院大学, 人間学部, 准教授 (90591842)
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| 研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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| キーワード | アタッチメント安定性 / 乳児 / 情動表出 / 父親 / 母親 / 幼児 |
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| 研究実績の概要 |
本研究の目的は、乳児期の父親・母親の行動特性をミクロな視点から分析することにより、幼児期のアタッチメント安定性の個人差に影響を及ぼす要因を明らかにすることである。
2023年度は、学会発表（ポスター発表）を2回行い、紀要論文を1本投稿し、シンポジウムに1回登壇した。今年度は特に、乳児のネガティブな情動表出に着目し、それに対する父親・母親の行動が、後の（幼児期の）アタッチメント安定性に関与するかに焦点化した発表であった。
2つのポスター発表では、①乳児のネガティブな情動表出に対し、父親・母親が直接的に対応せず、視線を向けるのみの行動表出率が高いほど、幼児期のアタッチメント安定性にネガティブな影響をもたらすこと、身体接触や共感・代弁・模倣、要求対応・代替提示など、乳児自身に直接的に働きかける行動の表出率が高いほど、幼児期のアタッチメント安定性にポジティブな影響をもたらす可能性を示した。また、②乳児のネガティブな情動表出に対し、父親・母親が乳児に直接的に働きかける行動の種類の多さが、幼児期のアタッチメント安定性にポジティブな影響をもたらす可能性を示した。
紀要論文では、乳児のネガティブな情動表出について、さらに詳細に分析するため、その表出強度を強・中・弱に分け、それらに対する父親・母親の行動を検討した。その結果、中・弱のネガティブ情動に対する親の行動による影響は見られなかったが、強いネガティブ情動表出に対する父親・母親の乳児への直接的働きかけが、幼児期のアタッチメント安定性にポジティブな影響をもたらす可能性があることが示された。
シンポジウムでは、これまでの研究の総括として、父親・母親が乳児への対応で示す個人差、乳児が親に示す行動の個人差、そして、それらが幼児期のアタッチメント安定性に及ぼす影響について報告した。
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