研究課題/領域番号 |
17K04400
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
中島 正雄 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 准教授 (00526915)
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研究分担者 |
小島 奈々恵 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 講師 (20726963)
池田 忠義 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 教授 (70333763)
吉武 清實 東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 特任教授 (80111243)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | カウンセラーの成長 / 成長支援 / 内部研修 / 実態調査 |
研究実績の概要 |
(1)全ての学生相談機関におけるOJTの実態調査の実施:国内の全ての学生相談機関におけるOJTについて質問紙調査を実施した。新たに質問紙を作成して、国内の全大学(国立大学・公立大学・私立大学の計776校)における学生相談機関に郵送配付した。配付時期は2017年10月中旬であり、返送期限は11月中旬であった。質問項目は職場外での研修(外部研修)の機会、外部研修の重要度・その重要度を選択した理由、職場内の研修(内部研修)の必要性と実施頻度・内部研修を必要とする理由など17項目であった。なお、回答者についてはスタッフの研修の状況を把握していると思われる現場のリーダー的な立場のCoにお願いをした。倫理的配慮に関しては、調査研究の意義・目的・公表等の説明文を質問紙に付け、同意が得られた場合に返送してもらった。結果は776校へ質問紙を郵送し、434校から返送された(回収率55.9%)。主な結果として、外部研修(業務の一部である外部研修と業務の一部ではない外部研修の両方を含む)には87.6%の大学のCoが参加しており、外部研修は96.5%の大学で重要と認識されていた。内部研修は50.7%の大学で実施しており、内部研修は91.8%の大学で重要と認識されていた。 (2)東北大学学生相談所のOJTについてインタビューを実施:研究代表者と研究分担者がインタビュアーとして、東北大学学生相談・特別支援センター内のカウンセラー5名に対して、東北大学学生相談所におけるOJTの内容と、そのOJTによって何を学ぶことができたか等について半構造化面接を実施した。 (3)他大学におけるOJTに関するインタビュー:他大学におけるOJTに関してインタビューを行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初は平成29年度に実施した全国調査の質問紙について、平成30年度に集計する予定であったが、すでに集計を終えている。 また、他大学におけるOJTに関するインタビューもすでに平成29年度に開始することが出来た。 東北大学におけるOJTに関するインタビューは予定通りの進行状況であった。
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今後の研究の推進方策 |
(1)全国学生相談機関のOJTの特徴を整理、類型化:平成29年度に実施した質問紙を分析し、全国の学生相談機関で実施されているOJTの特徴を整理し、分類を試みる。 (2)OJTによる経験の浅いCoの学びの解明:東北大学学生相談所独自のOJTによって、Coがどのような実践的学びを得たかについて、インタビューを継続実施する。理論的サンプリングに基づき、KJ法を援用した質的分析とデータ収集を循環し、OJTによる学びの詳細を明らかにする。 (3)平成29年度に実施した実態調査結果を踏まえ、特徴的なOJTや独自のOJTを実施していると判断された国内の学生相談機関数か所に対して、OJTに関するインタビュー協力を依頼する。協力の了解が得られた学生相談機関を訪問して、インタビューを実施する。 (4)海外の学生相談機関におけるOJTの特徴の整理:海外の学生相談機関においてOJTによるCoの成長支援がどの程度、どのように行われているのかについて、文献調査と訪問調査の両方から調査する。そして、国内の実態調査で得られた知見と比較して日本と海外の特徴を把握する。
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次年度使用額が生じた理由 |
先行調査研究である海外文献の発注が遅れた為。次年度早期に発注する予定である。
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