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2020 年度 実施状況報告書

潜在的指標と自記式尺度を組み合わせた依存物質再使用リスク測度の改良及び治療応用

研究課題

研究課題/領域番号 17K04402
研究機関筑波大学

研究代表者

大谷 保和  筑波大学, 医学医療系, 助教 (10399470)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワード依存症 / 再使用 / 潜在的態度
研究実績の概要

・潜在的態度測定による依存物質(アルコール)への態度と飲酒行動との関連を検討するための新たな調査計画を立案した。具体的には、下記2点を目的とした。①IAT(Implicit association test)およびAMP(Affect misattribution procedure)の復数の潜在的態度測定を用いて、どの潜在的態度測定法が、よりアルコール飲酒行動と密接に関連するか検討する。②ワーキングメモリを測定する課題を合わせて実施し、ワーキングメモリの潜在的態度測定と飲酒行動との関連の調整効果を検討する。研究計画は所属研究機関の倫理委員会から承認を得た。またリサーチ会社のモニター(健常成人で飲酒量について何らかの問題を自覚している者をスクリーニング)を対象としたWeb調査を実施することとし、リサーチ会社と予算規模や具体的な実施方法についての検討を行った。アウトカムは潜在的指標測定1週間後の飲酒量および飲酒頻度、仮報酬としてのアルコール選択を設定、参加者は100人程度を予定している。
・自身が開発した自記式依存症評価尺度について、適用依頼のあった他の依存症関連の共同研究(アルコール依存症治療薬効果検証RCT、薬物依存症治療薬効果検証RCT、薬物依存症への短期介入効果検証RCT、薬物事犯者への再犯予防プログラムの効果測定研究)への専門知識提供・統計解析および論文執筆サポートを行いつつ、依存症再発リスクについての知見を積み重ねた。また国内の医療施設より数件、依存物質再使用リスク尺度の臨床への活用依頼があり、専門的な助言を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初計画内では予期していなかった他業務(大学組織改変に伴う新システム整備、他複数の研究教育プロジェクトの実務担当者としての業務など)の負担増によ
り療養が必要な過労状態に陥り、当該研究の進行が遅延した。そのため、補助事業期間延長申請を行った。

今後の研究の推進方策

当初計画していた潜在的態度測定と飲酒行動の関連を検討するWeb調査を実施し、新たな知見を得、学会等で発表する。

次年度使用額が生じた理由

当初計画内では予期していなかった他業務(大学組織改変に伴う新システム整備、他複数の研究教育プロジェクトの実務担当者としての業務など)の負担増によ
り過労状態に陥り、当該研究の進行が遅延したため。残りの金額は今年度実施予定のWeb調査のリサーチ会社への委託費を中心に使用する予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Maladaptive perfectionism and Internet addiction among Chinese college students: A moderated mediation model of depression and gender2021

    • 著者名/発表者名
      Wenjie Yang; Nobuaki Morita; Zhijuan Zuo; Kyoko Kawaida; Yasukazu Ogai; Tamaki Saito; Wenyan Hu
    • 雑誌名

      International Journal of Environmental Research and Public Health

      巻: 18(5): 2741 ページ: -

    • DOI

      10.3390/ijerph18052748.

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] 社会復帰調整官におけるクライシス・プランの活用に影響を与える要因について2020

    • 著者名/発表者名
      野村照幸・森田展彰・村杉謙次・大谷保和・斎藤環・平林直次
    • 雑誌名

      日本社会精神医学会雑誌

      巻: 29(3) ページ: 194-204

    • 査読あり
  • [学会発表] 対話により生まれるスペースの意味と役割:家庭内暴力被害者ケースからの考察 シンポジウム オープンダイアローグ実践における治療的要素2020

    • 著者名/発表者名
      大谷保和
    • 学会等名
      第116回日本精神神経学会学術総会
  • [図書] 物質依存症の再使用リスク評価ー研究とアセスメントをつなぐ対話的視点ー. 174-183. 中谷陽二・斎藤環・森田展彰・小西聖子(編)現代社会とメンタルヘルスー包摂と排除ー2020

    • 著者名/発表者名
      大谷保和
    • 総ページ数
      10ページ
    • 出版者
      星和書店

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公開日: 2021-12-27  

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