研究課題/領域番号 |
17K04414
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
渡辺 範雄 京都大学, 医学研究科, 准教授 (20464563)
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研究分担者 |
小川 雄右 京都大学, 医学研究科, 特定講師 (50535573)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 不眠症 / 非薬物療法 |
研究実績の概要 |
近年の診断基準・ガイドラインによると、不眠症の治療は認知行動療法(CBT-I)を中心とした非薬物療法が第一選択である。しかしCBT-Iの治療要素や治療提供方法、また他の非薬物療法間の有効性差異や費用対効果の検討は、いまだ十分になされていない。 本研究では、強いエビデンスを創出する新規手法であるネットワークメタ解析で系統的レビューを行い、これらの治療手段間の相対的有効性の定量的差異を明らかにし、有効性に順位付けする。さらに、サブグループ解析で個別化を図り、費用対効果分析で増分費用効果比を計算する。 ネットワークメタ解析の研究計画(プロトコル)をほぼ確定し、平成30年度はレビューのプロセスを勧めたが近年のこの領域への関心の高まりにより、アプリケーションやインターネット、人工知能を利用した新規デザインの本領域の研究が多々でてきており、研究計画の変更を余儀なくされている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ネットワークメタ解析では、本研究の興味対象である非薬物療法の分類・設定のみならず、対照群の選定も重要である。ところが、対照群として薬物療法を入れるのか、入れるとすればプラセボピルも入れる必要があるのか、また薬物療法として睡眠薬のみならず鎮静作用のある抗うつ薬や抗精神病薬も入れるべきか、アプリケーションやインターネット、人工知能を利用した新規デザインの本領域の研究の扱いをどうすべきか、研究者間の議論がまとまらず、時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画はある程度まとまったため、研究実施に注力する。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究計画がやや遅れ気味のため、次年度に繰り越した。
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