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2018 年度 実施状況報告書

介護職員へのストレスマネジメントプログラムの開発と評価

研究課題

研究課題/領域番号 17K04417
研究機関鳥取大学

研究代表者

竹田 伸也  鳥取大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (00441569)

研究分担者 中山 繁生  米子工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (90300607)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード介護職員 / 主観的幸福感 / 快行動 / 夜勤
研究実績の概要

平成30年度は、精神的健康度および夜勤の有無が、介護職員が採用している職場内での快行動に差異をもたらすか否かについて質的な分析を行った。分析対象とした介護職員を、 [主観的幸福感高群・夜勤あり]、[主観的幸福感高群・夜勤なし]、[主観的幸福感低群・夜勤あり]、[主観的幸福感低群・夜勤なし]の4群に分類し、主観的幸福感の高低と夜勤の有無の組合せによって、介護職員が行っている職場での快行動にどのような質的違いがあるかを検討した。
その結果、[主観的幸福感高群・夜勤あり]は、「挨拶する」、「気晴らしをする」、「笑顔で過ごす」「リフレイムする」、「段取りよく動く」、「会話する」、「相手の良いところを見つける」、「相手に応じて接する」、の8つのカテゴリーを抽出した。[主観的幸福感高群・夜勤なし]は、「挨拶する」、「気晴らしをする」、「笑顔で過ごす」、「リフレイムする」、「段取りよく動く」、「会話をする」、「相手の良いところを見つける」、「職員同士で和を保とうとする」の8つのカテゴリーを抽出した。[主観的幸福感低群・夜勤あり]は、「挨拶する」、「気晴らしをする」、「段取りよく動く」、「職員同士で和を保とうとする」、「目標を立てる」、「笑顔で過ごす」、「相手の良いところを見つける」、「会話をする」の8つのカテゴリーを抽出した。[主観的幸福感低群・夜勤なし]は、「目標を立てる」、「笑顔で過ごす」、「挨拶をする」、「相手に応じて接する」、「職員を気遣う」、「気晴らしをする」、「段取りよく動く」、「相手の良いところを見つける」、「会話をする」の9個のカテゴリーを抽出した。
以上より、主観的幸福感が高い介護職員の多くは、職場内における快行動としてリフレイムを実践していることが明らかとなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成30年度のうちに、得られた質的結果をもとにストレスマネジメントプログラムを作成する予定であったが、作成までにはいたらなかった。したがって、「やや遅れている」と評価した。

今後の研究の推進方策

平成31年度は、介護職員を対象としたアプリを援用したストレスマネジメントプログラムの作成を行う。作成したプログラムを介護職員に実施し、その有効性について検討する。

次年度使用額が生じた理由

当該年度では、ここまでの研究成果をオープンアクセス誌に投稿する予定であったが、それが間に合わなかった。平成31年度では、当該年度までの成果を英文によるオープンアクセス誌に投稿する予定であり、その投稿費用として次年度使用額を用いる予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Analyzing the chance of developing dementia among geriatric people: a cross‐sectional pilot study in Bangladesh2018

    • 著者名/発表者名
      Md. Sahab Uddin, Abdullah Al Mamun, Shinya Takeda, Md. Shahid Sarwar, Mst. Marium Begum
    • 雑誌名

      Psychogeriatrics

      巻: 19 ページ: 97-94

    • DOI

      10.1111/psyg.12368

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] 介護職の職場主導型ストレスマネジメントプログラムの効果検討2018

    • 著者名/発表者名
      太田真貴・竹田伸也
    • 雑誌名

      産業ストレス研究

      巻: 25 ページ: 421-433

    • 査読あり
  • [学会発表] 高齢者介護職員の主観的幸福感および勤務年数と職場内行動の関連2018

    • 著者名/発表者名
      竹田伸也・中山繁生
    • 学会等名
      第33回日本老年精神医学会
  • [学会発表] 臨床心理士が読み解く神経心理検査の実際2018

    • 著者名/発表者名
      竹田伸也
    • 学会等名
      第67回日本医学検査学会
    • 招待講演
  • [図書] 対人援助の作法‐誰かの力になりたいあなたに必要なコミュニケーションスキル2018

    • 著者名/発表者名
      竹田伸也
    • 総ページ数
      194
    • 出版者
      中央法規
    • ISBN
      978-4-8058-5750-2

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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