本研究では、看護学生がストレス低減のため日常的に個人利用できる2つのツール、ストレス心理学や認知行動療法を参考にしたコーピング・リスト(CL)と、解決志向アプローチを参考にしたソリューション・リスト(SL)を開発した。本研究の目的は、ツールのストレス低減効果の検証であった。看護学生は、CL使用群、SL使用群、統制群の3群に無作為に分けられ、60日間参加した。分析対象59名の結果、CL・SLのストレス低減効果は確認されなかったが、CLによってストレス状況を統制できるという認識が高まった。本研究ではツールがあまり使用されなかった可能性が高い。利便性改善のための今後の研究の必要性が示唆された。
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