研究課題/領域番号 |
17K04449
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研究機関 | 桜美林大学 |
研究代表者 |
石川 利江 桜美林大学, 大学院 国際学術研究科, 教授 (20222979)
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研究分担者 |
松田 与理子 桜美林大学, 健康福祉学群, 教授 (50649184)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | コーチング心理学 / 就労 / 女性 |
研究実績の概要 |
新型コロナ感染状況が収束せず、一般成人女性に対する対面での研究活動が困難であった。そこで、本年度は先にコーチング介入効果評価のためにセルフコーチング尺度(Ishikawa, Matsuda,2018)を作成したが、その尺度では下位尺度に含まれる各概念の範囲が大きく、また項目数にもばらつきが大きかったことから、対象者に求められる側面やコーチングの進捗を十分に評価することが難しかった。そこで昨年度は、介入効果評価のための簡易な尺度作成を行った。コーチングプロセスを進める方略として、従来の研究やこれまでの研究知見から、「解決志向の習慣づけ」、「リソースの気づきと活用」、「目標の明確化」、「行動化のための準備」、「行動化の促進」、「プロセスチェック」、「成功を認める」の7つの方略が評価できる尺度が作成され、モデル適合度も良好な値が得られ、信頼性にも問題ないことが示された。この尺度によってコーチング介入による目標達成に向けた進展と必要な側面を評価できるかについて、大学生を対象に検討した。その結果、短期間のコーチング経験は、むしろこれらの側面の自己評価得点を低下させた。限定的な時間であってもコーチング介入を経験することによって改訂版セルフコーチング尺度得点は向上すると予測していたが、むしろ低下するという結果になった。これは、目標達成のために必要な行動について、コーチング経験以前は漠然と評価していたのが、コーチング経験により求められる行動が明確となり、自己の行動への意識が高まり評価が厳しくなったのではないかと考えられる。これらのセルフコーチング方略は、継続的なコーチング経験によって向上していく可能性が考えられる。継続的なコーチング介入のなかで改訂版セルフ・コーチング方略尺度を活用し、外的行動との関連性や個人にとっての変化しやすい方略が明らかにすることが必要となる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
求職活動中の女性に対する介入が、対面での活動制限により困難となった。そのため介入プログラムの効果評価ができなかったため、学生を対象とした介入効果評価を行った。介入の必要性や効果をプロセスに沿って段階的に評価できる尺度は今後の研究に有効である。また、介入の効果が、初めから尺度得点として評価できない可能性もあり、質的評価を含めた測度や介入の実施回数の検討を行うことの必要性を明確とすることができた。
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今後の研究の推進方策 |
7つの方略の介入プログラム案の実施回数を含めた内容の再検討を行う。Zoomを用いたプログラム実施の修正案も検討していく。 介入の効果評価として、改訂版セルフ・コーチング方略尺度に加え、量的質的評価方法を検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ感染拡大により介入研究ができず研究を中断したため
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