第一の研究では,東京,ソウル,香港,台北の学生相談機関のウェブサイト上における情報発信について比較検討を行った。その結果,東京の学生相談機関の情報発信が他の都市に比べて少ないこと,都市により情報発信の傾向に差があることが明らかになった。 第二の研究では,ソウル,北京,香港,台北の大学の学生相談機関における学生相談の状況および学生相談カウンセラーの専門性養成に関してインタビュー調査を実施した。その結果,各国の文化的背景や学生相談の専門性に対する考え方の違いが,学生相談の状況に反映していること,いずれの国においても,学生相談カウンセラーの専門性養成のための教育システムがないことが明らかとなった。
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