研究課題/領域番号 |
17K04466
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 秀明大学 (2023) 立正大学 (2017-2022) |
研究代表者 |
島田 直子 秀明大学, 学校教師学部, 講師 (50596111)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 外国につながる子ども / 心理アセスメント / 認知能力評価 / 知能検査 / CLD児 / 外国人児童生徒 |
研究成果の概要 |
グローバル化が進む中、異文化の影響を受ける子どもの適切な心理アセスメントの方法が確立されていないことが課題となっている。本研究では、米国で使用される非言語性知能検査UNIT2を利用したアセスメントモデルの開発を目指した。UNIT2の得点を収集し、異文化の影響を受ける子どもを含む日本在住の子どもの検査得点(n=116)を分析し、概ね、UNIT2の信頼性と妥当性があることが示唆された。文献研究から既存検査(e.g., WISC)の得点を活用するアプローチ(C-LIMの利用)の妥当性が確認できなかったため、UNIT2を活用した事例検討を進めており、アセスメントモデル事例として報告する予定である。
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自由記述の分野 |
学校心理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、米国の主要な知能検査の文化言語マイノリティへの適用について文献研究を行った。現段階では既存検査の応用のみで多文化多言語背景のある子どものアセスメントの問題を解決することは困難であることが明らかになり、UNIT2の実用化を進める必要性が改めて確認された。また、UNIT2を日本で実施した場合の得点における文化の影響は大きくないことが明らかとなり、UNIT2の日本での実用性は高いことが示唆された。グローバル化が進む社会で、心理教育アセスメントの課題解決に向けた具体的な方法につながる本研究成果の学術的、社会的意義は大きいと考えられる。
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