本研究の主要な目的は、援助要請スタイルの背景の違いを明らかにすることおよび、援助要請の際の振る舞いと援助要請による成果を明らかにすることであった。研究1-3において、援助要請研究における基本的な変数に加え、悩みの体験、親和動機、自律性、対人関係目標、男性役割葛藤と、援助要請スタイルとの関連を明らかにした。 また、研究4において援助要請を行う際の実際の振る舞いを測定する尺度を作成し、信頼性・妥当性を検討した。それに基づき、研究5において、援助要請を行う際の実際の振る舞いが、援助要請の肯定的な成果をもたらしやすいことを明らかにした。
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