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2019 年度 研究成果報告書

若年性認知症の認知機能低下率に関する後方観察研究

研究課題

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研究課題/領域番号 17K04486
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 臨床心理学
研究機関独立行政法人国立病院機構九州医療センター(臨床研究センター)

研究代表者

山本 政弘  独立行政法人国立病院機構九州医療センター(臨床研究センター), AIDS/HIV総合治療センター, 部長 (10220500)

研究分担者 辻 麻理子  独立行政法人国立病院機構九州医療センター(臨床研究センター), その他部局等, 心理療法士室長 (00569840)
天野 昌太郎  独立行政法人国立病院機構肥前精神医療センター(臨床研究部), 臨床研究部, 常勤臨床心理士 (60576411)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード若年性認知症 / HIV感染症 / 気分障害 / 物質依存症
研究成果の概要

本研究は若年性認知症の原因となるHIV感染症、気分障害、物質使用を比較し特徴を明らかにすることを目的とした多施設共同研究である。HIV感染者(n=136,年齢40.4±10.8)では23%に認知機能の低下を認め、WMが他の群指数に比して有意に低下していた。下位検査では算数、完成、符号などで低下が認められた。一方、物質依存患者(n=20, 年齢 40.8±8.2)では各群指数とも著明に低下しており、特に下位検査で配列、符号、記号がHIV感染者より有意に低下していた。気分障害患者(n=44,年齢40.8±15)では二者の中間であり、下位検査ではHIV感染者より符号にて有意に低下していた。

自由記述の分野

内科、感染症

研究成果の学術的意義や社会的意義

我が国は高齢化に伴い老年性認知症の問題が大きくなってきているが、老年性認知症と鑑別が必要な若年性の認知障害についてはそれぞれの疾患における特徴の解析も不十分なこともあり、対応が遅れている。本研究では多施設共同にて昨今若年性の認知症を引き起こすことで問題となっているHIV感染症およびうつなどの気分障害、物質依存症におけるそれぞれの認知機能低下の特徴を解析した。その結果それぞれに認知機能低下の特徴があることが判明し、今後若年者の認知機能障害に置いて原因疾患の鑑別診断を行う上で有用となるだけでなく、それぞれの対応策を講じる上で極めて有用な知見と言える。

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公開日: 2021-02-19  

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