本研究計画の成果として以下のことが挙げられる。第1に、他の動物種では比較的確立されているタッチモニター上に課題を提示する実験系を、実験動物として汎用性の高いマウスで確立した。第2に、実験の難易度を体系的に操作できる視覚弁別課題を複数作成した。これらの課題は、それ自体が新しい研究成果であるとともに、それらの課題遂行中のマウスの確信度を調べるために有用なものである。第3に、メタ認知的コントロールを調べるための情報希求行動についての検討を始めた。情報希求行動については、本研究内でそのしくみが未解明に終わってしまったため、現在、研究を継続中である。
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